デンマークのシティズンシップ教育
ユースカウンシルにおける若者の政治参加
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政治参加を実現していく若者の育成がここにある デンマークの若者が政治参加のベースとしての対話と政策提言の発信方法を学ぶ過程を明示し、これからの日本の若者の政治参加の可能性や課題を提言する。
デンマークにおいて、対話型民主主義は学校教育や学校外教育、生涯教育における基本理念となっており、人々は対話の理念やスキルを幼いころからその後の人生まで継続して学ぶ。本書では、地方自治への参加という意味での若者の「政治参加」に焦点を当て、デンマークのユースカウンシルの事例を通して地方自治体との協働や若者の政治参加の課題に迫る。
18歳成人となったいま、これからの若者の政治参加は、真剣に取り組むべき課題である。 本書は、他者の意見を聞き、議論をし、協議によって打開策を大人社会にむけて提言できる若者を育てるには、大人の支援が必要であることを示唆している。日本での取り組みの大きなヒントとなる書である。
日本デンマーク協会会員がお勧めするデンマークを深く知るための本 『デンマークを好きになる55冊』(日本デンマーク協会発行)の7頁に掲載されました。 本文はこちら
主要訳出語一覧 まえがき
序章 若者の政治参加の課題 1.本書の目的と主題 2.各国のユースカウンシルの歴史 3.デンマークのユースカウンシルの特徴 4.政治参加とは:政治参加の意味 5.シティズンシップと政治参加 6.先行研究の検討 7.本書での展開:議会制民主主義の課題を乗り越える道筋を探る 8.本書における3つの問い 9.分析枠組み 10.本書の構成
第T部 デンマークの歴史・思想・教育とユースカウンシルの概要 第1章 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
原田 亜紀子(はらだ あきこ) 広島大学教育開発国際協力研究センター研究員。博士(教育学)。 1971年東京生まれ。1996年東京学芸大学大学院教育学研究科修了(修士)、同年慶應義塾高校非常勤講師、1997〜2022年慶應義塾高校教諭(社会科・公民分野)、2022年4月より現職。 2019年東京大学大学院教育学研究科学校教育高度化専攻博士課程修了。2002〜2004年デンマーク・コペンハーゲン大学客員研究員。 主著に『デンマークのユーザー・デモクラシー』(共著、新評論、2005年)、「デンマークの若者の「民主主義の学校」での主体形成に関する考察」(『社会教育学研究』53(1)、2017年)、『北欧の教育最前線』(共著、明石書店、2021年)など。
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