近現代に結実する豊穣なる中世 中世ヨーロッパは真に暗黒の時代だったのか? 「ローマ」「キリスト教」「世俗権」「都市」「国民」「科学」などヨーロッパ中世の基底となるキーワードから解き明かす。
▼全20章で解き明かす、中世ヨーロッパ史テキストの決定版。 ▼ヨーロッパ周辺の「隣人」との関わり、庶民の暮らしや地勢・気候等も網羅し、より深いレベルの理解を促す。 ▼歴史を学び直したい大人にもおすすめ。
中世ヨーロッパ史の好評テキストを改訂。12世紀ルネサンスからスコラ学・神秘主義等に注目した新章「知の世界」が加わり、全20章となった完全版。庶民の暮らし、ヨーロッパを取り巻くさまざまな隣人たちとの関わり、地勢や天変地異といったさまざまな“歴史”を網羅することにより、より深いレベルで西洋中世史を理解できる。学生のみならず、歴史を学び直したい大人へもおすすめの一冊。
イントロダクション 1 時代区分 2 自然条件
第1章 大いなるローマ 1 ローマの遺産 2 キリスト教の成立 3 後期ローマ帝国 4 荒れ野に生きる人々
第2章 古代世界の終焉とゲルマン人 1 侵入 2 帝国の衰退 3 統合の模索 4 ガリア 5 海の彼方 6 文化の継承
第3章 フランク王国 1 メロヴィング朝 2 カロリング家の台頭 3 カール大帝 4 カロリング・ルネサンス 5 ベネディクト修道士 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
神崎 忠昭(かんざき ただあき) 略 歴:1957年生まれ。1989年3月慶應義塾大学大学院博士課程単位取得満期退学。慶應義塾大学文学部教授。 専 攻:ヨーロッパ中世史 主要著作:『断絶と新生』(編、慶應義塾大学出版会、2016年)、『自然を前にした人間の哲学――古代から近代にかけての12の問いかけ』(編、慶應義塾大学出版会、2020年)、ジャン・ルクレール『修道院文化入門――学問への愛と神への希求』(共訳、知泉書館、2004年)、「ヴェッティヌスの幻視 Visio Wettiniについて」『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』26、1994年など。
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