▼刊行以来、世界で半世紀にわたり読み継がれ、累計150万部の売上をほこるノンフィクション・ライティングの不朽の名著、待望の邦訳! ▼高校や大学で初めて文章を書く若者たちへ。 ▼自分の言葉で書くことを忘れた大人たちへ。 ▼プロの書き手を目指す人、そして初心に立ち戻りたいプロの書き手へ。
心をつかむ文章に大切なのは、明晰さ、簡潔さ、そして「自分らしさ humanity」――。
伝説的なノンフィクション・ライターであるジンサーによる本書は、 「ジンサー語録」としてよくブログなどで紹介されるように、 誰でも、明確につたえ、温かみをそえ、個性を打ち出す書き方のコツと心構えを余すところなく伝授してくれる。
アートやスポーツ、科学・テクノロジーの記事や硬派なジャーナリズムの記事にとどまらず、 ついついロボット口調になりがちな学校や会社といった組織が発行する文書、 さらにはパーソナルな旅行記、回想録、家族史にいたるまで、あらゆるノンフィクションのジャンルをカバー。
この本はあなたの一生の友になる!

週刊読書人 2022年3月4日号(3430号)6面に書評が掲載されました。評者は森貴志氏(国立国語研究所広報室広報コミュニケーター/非常勤研究員、相模女子大学非常勤講師、東京大学東アジア藝文書院フェロー)です。

序
第T部 原則
1 交流 2 簡潔さ 3 不要物 4 文体 5 読者 6 言葉 7 語法
第U部 手法
8 統一性 9 書き出しと結末 10 こまごましたこと 動詞/副詞/形容詞/小さな限定詞/句読法/ピリオド/感嘆符/セミコロン/ダーシ/コ ロン/ムード・チェンジャー/縮約形/that と which/概念を表わす名詞(抽象名詞)/忍び よる名詞重視主義
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 ウィリアム・ジンサー(William Zinsser) 1922年、ニューヨーク生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家、大学講師。1946年、新聞記者としてニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙でキャリアをスタートし、以降、80歳代後半まで計19冊の著作と記事、コラムの執筆に携わったのち、2015年5月に死去。音楽、野球、旅など多岐にわたるテーマの作品を著し、なかでもノンフィクション創作の心得を教授する本書はロングセラーとなって、三世代にわたる作家や記者、編集者、教師、学生に座右の書として愛読されている。1970年代にはイェール大学で創作講座を受け持ち、講座からは数多くの著名作家、ジャーナリストが輩出した。本書のほかにThe Writer Who Stayed, Writing Places, Easy to Remember(『イージー・トゥ・リメンバー』関根光宏訳、国書刊行会、2014年)などがある。
【訳者】 染田屋 茂(そめたや しげる) 翻訳者・編集者。 1950年、東京都生まれ。1974年、早川書房入社。以後、10年間の翻訳専業期間をはさみ、朝日新聞社、武田ランダムハウス・ジャパン、KADOKAWAで翻訳書を中心に書籍編集に携わる。現在は、S.K.Y.パブリッシング代表取締役。 訳書に、スティーヴン・ハンター『極大射程』(扶桑社ミステリー)、トマス・H・クック『死の記憶』(文春文庫)、ガリル・カスパロフ『DEEP THINKING 人工知能の思考を読む』(日経BP)、オーウェン・ウォーカー『アクティビスト――取締役会の野蛮な侵入者』(日本経済新聞出版)などがある。
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