市民の義務としての〈反乱〉
イギリス政治思想史におけるシティズンシップ論の系譜
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グリーン、ボザンケ、ホブハウスといった日本ではあまりなじみのないイギリス政治思想家たちの、国家論における「市民の義務」としての「抵抗・反乱」の概念の生成を歴史的アプローチによって検証し、その系譜によって20世紀前半最大の政治思想家ハロルド・ラスキの政治思想の可能性に新たな光を当てた意欲作。

『三田評論』 2020年8・9月号(No.1247)(p.92)「執筆ノート」で、本書が紹介されました。 本文はこちら

序章 「歴史の終わり」?――市民に投与された催眠剤
第一章 忠実な臣民と知的愛国者――T・H・グリーンの「抵抗の義務」論 第一節 ヴィクトリア時代の思想状況 第二節 T・H・グリーンと新たな問題
第二章 自己統治のパラドックスを超えて――バーナード・ボザンケの「実在意志」論 第一節 自己統治のパラドックス 第二節 実在意志論 第三節 シティズンシップと政治参加
第三章 調和へと進歩する歴史――L・T・ホブハウスの形而上学的国家論批判 第一節 自由主義的社 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
梅澤 佑介(うめざわ ゆうすけ) 1987年、神奈川県に生まれる。2018年慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。法学博士。現在、慶應義塾大学法学部・二松学舎大学国際政治経済学部・専修大学法学部・共立女子大学国際学部非常勤講師。専門は西洋政治思想史。
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