エマソンの「文明」論
その新出邦訳「開化」に関する考察
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▼近年発見された新資料4点!
@エマソンの「文明」論―その未刊邦訳原稿「開化」が出現したので、影印・翻刻を提供、広く時代背景を探ると共に内容を考察し、訳者の同定を試みる。 A米国で所在不明、宛先不詳とされていたエマソンの重要書簡(英国の自由思想家チャールズ・ブレイ宛)を影印・翻刻と共に提供し、内容を考証する。 B日本の文明開化に大きく貢献した福澤諭吉の書幅「聞世論」を紹介し、論考を加える。全集未載。 C門地経歴を問わず有能な若い世代を強く推薦した、福澤諭吉の新書簡を紹介し考察する。全集未載。
19世紀アメリカの代表的思想家R・W・エマソンは、明治時代から日本の知的読者層に多大な影響を与えた。 本書はエマソンの「文明」論の未刊邦訳、エマソンや福澤諭吉に関係する新資料を、オードリー・ヘプバーン切手や福澤切手など多彩なイラストをまじえて提供する。さらにはエマソンの新出書簡にからめて、エドガー・A・ポウの短篇にひそむ郵便詐欺の真相を解明する。

まえがき
《本論》 エマソンの「文明」論――その新出邦訳「開化」に関する考察 A 原典公刊 B 本邦初訳 C 新出邦訳 D 続く邦訳 E むすびに 参考文献
《影印》 謙堂名義「開化」の原稿 鋭一名義の原稿三篇 《翻刻》 謙堂の「開化」邦訳原稿
《付録》 エマソンのチャールズ・ブレイあて書簡――東京に出現する 郵便詐欺事件の謎――ポウ短篇「実業家」の真相を解明する 福澤諭吉より中島永 ……
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【編著者】 山本 晶(やまもと・しょう) 昭和9(1934)年東京市芝区芝公園に生まれる 元 慶應義塾大学文学部(英米文学)教授 前 東京家政学院大学人文学部(比較文化)教授 現 慶應義塾大学名誉教授
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