環境税の日独比較
財政学から見た租税構造と導入過程
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日独の環境税の制度に着目し、その歴史的経緯や政治過程を丹念に繙くとともに、産業への影響を定量的に分析。 「望ましい税制とは何か」をゴールに据え、これからの日本の財政を考える。


はじめに
第1章 環境税の租税論的再検討 1 環境税への期待と隘路 2 租税としての環境税 3 税制改革の政治的受容性 4 本書の構成
第2章 炭素・エネルギー税の日独制度比較 1 ドイツ・エコロジー税制改革の制度構造 1.1 ドイツ・エコロジー税制改革の概要 1.2 エコ税改革の位置づけ――エコロジー的近代化と年金財源 2 日本における地球温暖化対策税 3 日独の制度比較 4 産業連関分析を用いた制度の評価 ……
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佐藤 一光(さとう かずあき) 内閣府計量分析室。 慶應義塾大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。慶應義塾大学経済学部助教を経て、2016年より現職。専門は財政学。 主な業績:「環境・エネルギー問題による財政の変化」井手英策編著『日本財政の現代1 ―― 土建国家の時代 1960〜85年』有斐閣、2014;「環境と財政のパースペクティブ」小西千砂夫編著『日本財政の現代史3 ―― 構造改革とその行き詰まり 2001年〜』有斐閣、2014;「なぜ東京で子育てをするのは大変なのか?―― 地方財政における制度地層の分析を通じて」饗庭伸・東京自治研究センター編『東京の制度地層 ―― 人びとの営みがつくりだしてきたもの』公人社、2015; “Input Output Analysis on Chinese Urban Mine,” in Masashi Yamamoto and Eiji Hosoda eds., The Economics of Waste Management in East Asia, Routledge, 2016ほか。
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