▼1954年の幻の処女作(!?) 「アフリカの体臭 ―― 魔窟にいたコリンヌ・リュシェール」を初収録! 遠藤周作没後20年、世界を震撼させた作品『沈黙』発表50年を記念する小説集。
遠藤周作没後20年、世界を震撼させた作品『沈黙』発表50年を記念して、日本人の心を永遠に惹きつける「母なるキリストの世界」に通じるテーマの短篇、人間の哀しみへの連帯と共感を描いた短篇を収録する。 また、1954年に発表された幻の短篇「アフリカの体臭 ―― 魔窟にいたコリンヌ・リュシェール」を初めて収録する。
T 最後の殉教者 最後の殉教者 その前日 帰郷 雲仙 (「沈黙」発表) 影法師 召使たち 母なるもの
U もし…… 四十歳の男 私のもの 童話 もし…… 女の心 初恋 * アフリカの体臭 ―― 魔窟にいたコリンヌ・リュシェール
解説と年譜 加藤宗哉
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【著者】 遠藤周作(えんどう しゅうさく) 1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50〜53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。
【編者】 加藤宗哉(かとう むねや) 1945年生れ。慶應義塾大学経済学部卒。日本大学芸術学部文芸創作科非常勤講師。1997年より2012年まで「三田文学」編集長。学生時代、遠藤周作編集の「三田文学」に参加、同誌に載った小説が「新潮」に転載され、作家活動に入る。著書に、『モーツァルトの妻』(PHP文庫、1998年)、『遠藤周作 おどけと哀しみ ―― わが師との三十年』(文藝春秋、1999年)、『愛の錯覚 恋の誤り ―― ラ・ロシュフコオ「箴言」からの87章』(グラフ社、2002年)、『遠藤周作』(慶應義塾大学出版会、2006年)ほか。
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