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慈悲と正直の公共哲学

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A5判/上製/306頁
初版年月日:2014/09/20
ISBN:978-4-7664-2174-3
(4-7664-2174-4)
Cコード:C3010
定価 5,720円(本体 5,200円)

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慈悲と正直の公共哲学
日本における自生的秩序の形成
目次 著者略歴

現世に生きる、神ならぬ人びとへのまなざし

徳川家康から福澤諭吉へ。日本の公共哲学、その淵源と持続を歴史に読む
▼本書は、戦国時代の混乱を武力を以て終わらせた徳川家康の統治思想が、日本の公共哲学の原型であるという意表を突く主張から始まる。そして、家康に淵源し、以後250年に及ぶ平和と安定を支えた公共哲学を、鈴木正三、『葉隠』、太宰春台、海保青陵、そして福澤諭吉の思想に探ってゆくのである。
西欧のヒューマニズムが基づく軍事と土地所有ではなく、軍事と商業。すなわち、武士と商人の相互性と、両者のバランス感覚としてのヒューマニズム、そしてそれが育んだ自生的秩序が日本の公共性の核心にあることを、「慈悲」と「正直」を鍵語に解き明かす。現代の公共哲学に歴史からの再考を迫る、知的冒険の書である。

「第33回(平成27年度)政治研究 櫻田會賞特別功労賞」を受賞しました。

目次

はじめに

第1章 日本のヒューマニズムはどこから来たか
 第1節 はじめに
 第2節 マキァヴェリアン・モーメントと君主的ヒューマニズム
 第3節 君主的ヒューマニズムという着想を得たきっかけ
 第4節 徳川社会について

第2章 君主的ヒューマニズムと徳川期の公共思想
 第1節 はじめに
 第2節 君主的ヒューマニズムと市民的ヒューマニズム
 第3節 エートスとイデオロギー
 第4節 丸山眞男『日本政治思想史研究』について
 第5節 ヘル ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

桂木 隆夫(かつらぎ たかお)
学習院大学法学部教授。法学博士(東京大学)。専攻は公共哲学・法哲学。
1951年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。成蹊大学法学部助教授、同教授を経て現職。
主要業績に、『自由と懐疑 ヒューム法哲学の構造とその生成』(木鐸社、1988年)、『自由社会の法哲学』(弘文堂、1990年[新版1998年])、『市場経済の哲学』(創文社、1995年)、『自由とはなんだろう』(朝日新聞社、2002年)、『ことばと共生 言語の多様性と市民社会の課題』(編、三元社、2003年)、『公共哲学とはなんだろう 民主主義と市場の新しい見方』(勁草書房、2005年)、『すれっ枯らしの公共心 (続)公共哲学とはなんだろう』(勁草書房、2009年)、『ハイエクを読む』(編、ナカニシヤ出版、2014年)などがある。

定価5,720円 (本体:5,200円)
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