教育にもっと希望と未来を !
▼教育改革の名の下での学校教育制度の迷走、そして東日本大震災と福島原発事故を経て、ここ数年の日本の教育現場で何が起こってきたのかを元文部官僚の立場から喝破し、「教育を受ける立場から、生涯にわたる学習教育」へとすすむべき方向を提言。 ▼また、今の大学生や新社会人の新たな動きなど、若者たちが模索している今までにない価値観を目の当たりにしている著者が、これからの若者の可能性を論じる。
はじめに
T 教育の「ポスト近代」のはじまり ――二〇〇八年九月〜〇九年十二月の動向をもとに
1 覚えていますか?「教育振興基本計画」 教育行政における計画の在り方/政治に振り回されないための「計画」/ 政治劣化による無駄な混乱
2 教育における、法律の意味 教育基本法をひもとけば/「不当な支配」・今昔/議員や市長、政治の横やり
3 近代の終わりと、新たな教育観 「ゆとり教育」は生き続ける/「成長の限界」か ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
寺脇 研(てらわき けん) 京都造形芸術大学教授、映画評論家。 1952年福岡県生まれ。東京大学法学部卒業。75年文部省入省。文部科学省大臣官房審議官、文化庁文化部長などを経て、2006年文科省退職。「ゆとり教育」を推進するなど、「ミスター文部省」と呼ばれた。 近著に『百マス計算でバカになる』(光文社、2009年)、『2050年に向けて生き抜く力』(教育評論社、2009年)、『コンクリートから子どもたちへ』(共著、講談社、2010年)、『「官僚」がよくわかる本』(アスコム、2010年)、『「フクシマ以後」の生き方は若者に聞け』(主婦の友社、2012年)など。
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