シカゴマニュアル完全準拠!世界標準の論文を書こう。
▼初版刊行以来、70年以上にわたって読み継がれている、世界中で用いられている学術論文の標準スタイルの一つである「シカゴ・マニュアル」に準拠した研究手法と論文執筆のためのガイドブック、その最新版の邦訳。 ▼この第7版は、第T部で研究とは何かに言及しつつ、執筆の詳しい手順の解説が加えられた。これは第U部以降のテクニカルな解説と不可分な関係にある。 ▼参考資料も充実し、事典的な機能も併せ持った、英語で論文を書く大学院生・研究者の必携書。この1冊を手元において、一歩先の研究の方法&論文執筆の方法&シカゴ・スタイルを体得しよう。
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序 文 学生への覚書 謝 辞
第T部 研究と論文執筆――立案から完成へ
―― 第T部の概観
第1章 研究とは何か、また研究者はそれについてどう考えるか 第2章 トピックから問題、問題から作業仮説へ 第3章 有用な資料を見つけること 第4章 資料を検討する 第5章 議論の道筋をつけること 第6章 最初の草稿の計画をたてること 第7章 レポートを起草すること 第8章 表と図を使って論拠を示すこと 第9章 草稿を改稿すること 第10章 最終的な導入 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
ケイト・L・トゥラビアン(Kate Larimore Turabian, 1893〜1987)は、アメリカの編集者で、本書の著者として広く知られている。1930〜58年にシカゴ大学大学院で、論文の受付窓口を担当し、すべての修士論文や博士論文の認可に携わった。本書は、シカゴ大学出版局の論文作法(いわゆる「シカゴ・スタイル」)に忠実に基づき、その概要を解説したものである。 1937年の初版から2007年の第7版までで総計800万部以上を売り上げたとされ、本書とそれに基づいた論文作法は、一般に「トゥラビアン」 として親しまれている。
[改訂者] ウエイン・C・ブース(Wayne C. Booth)は、シカゴ大学のジョージ・M・プルマン特別名誉教授(George M. Pullman Distinguished Service Professor Emeritus)だった。彼の多くの著書には、いずれもシカゴ大学出版局から出版されたThe Rhetoric of Fiction、For the Love of It: Amateuring and Its Rivals、The Essential Wayne Booth などがある。2005年逝去。
グレゴリー・G・コロンブ(Gregory G. Colomb)は、ヴァージニア大学の英語学の教授。Design on Truth: The Poetics of the Augustan Mock-Epic の著者である。
ジョセフ・M・ウィリアムズ(Joseph M. Williams)は、シカゴ大学の英語学と言語学の名誉教授。Style: Lessons in Clarity and Grace の著者で、同書は現在9版を重ねている。
ブース、コロンブ、およびウィリアムズは、The Craft of Research を共同執筆した。現在、第2版が出ている(シカゴ大学出版局、2003)。コロンブとウィリアムズはまた、The Craft of Argument を執筆した。現在は第3版である。
[訳者] 沼口 隆(ぬまぐち たかし) 国立音楽大学准教授。 ドルトムント大学博士課程修了。専攻は音楽学(西洋音楽史)。 主な著作に、Beethovens Missa solemnis im 19. Jahrhundert: Eine Aufführungs- und Diskursgeschichte (Köln: Dohr, 2006)、「C.W. グルックとF. ベルトーニの《オルフェオとエウリディーチェ》 :『オペラ改革』への一視点」(国立音楽大学研究紀要、2011年)などがある。
沼口好雄(ぬまぐち よしお) 東京大学文学部英文科卒業。元 朝日新聞社記者。 前 文教大学・大正大学非常勤講師(情報論、文章表現、時事英語など担当)。
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