▼人々はチャネルによってどのようにニュースを知り、また人に伝えるのか。おもにアメリカの過去のニュースを題材にした主要な研究を再検討し、ニュースの普及過程を探る。
▼1940年代のルーズベルト大統領死去から2000年代の「9.11」やスペースシャトル・コロンビア号の惨事のニュースまでについての多くの事例の研究から、ニュースの普及過程がどのような要因に影響を受けるのかを明らかにする。

まえがき
序章 第1節 イノベーションとしてのニュース 第2節 ニュースとニュース普及過程概念の定義と基本的認識 第3節 ニュースもしくはニュース普及過程の機能
第1部 ニュース普及過程の諸事例の分析 序 第1章 初期の諸研究・諸事例の検討 第1節 ルーズベルト大統領死亡のニュースの普及過程 第2節 地域社会における出来事についてのニュースの普及過程 第3節 タフト上院議員死亡のニュースの普及過程
第2章 1960年代の諸研究・諸事例の検 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
青池 愼一(あおいけ しんいち) 成城大学社会イノベーション学部教授・慶應義塾大学名誉教授。 1942年生まれ。1966年慶應義塾大学文学部卒業、1971年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。慶應義塾大学文学部助手、助教授、教授を経て、現職。専攻はイノベーション普及学、コミュニケーション学、社会心理学。 主要著作に、『日常生活とコミュニケーション』(共著、慶應通信、1986年)、『現代社会心理学―心理・行動・社会―』(共編著、慶應義塾大学出版会、2004年)、『イノベーション普及過程論』(慶應義塾大学出版会、2007年)、E.M. ロジャーズ著『イノベーション普及学』(共監訳、産能大学出版部、1990年)など。その他、論文等多数。
|