漢詩との出会いが、定年後の人生を変えた 宿昔 青雲の志、蹉跎たり 白髪の年(青雲の志はならず、いつのまにか白髪の年になる。)――しかし、嘆くばかりでもない。人生の経験は感性を豊かにし、書物の知性を深く受けとめることができる。若い時にはない楽しみも出てくる。その一つが、漢詩作りの楽しみ。自身のルーツや海外の旅先、愛読書の世界、閑適の日々を詠む漢詩と随筆。

第一章 隠退 ㈠ 隠退 ㈡ 「我がルーツ」調べ ㈢ 漢詩作り事始め ㈣ 漢詩と数学 ㈤ 『時有ってか尽きん』その後
第二章 海外を詠む ㈠ イングランド ㈡ スコットランド ㈢ フランス ㈣ アイルランド ㈤ ネパール ㈥ アラスカ ㈦ ……
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竹中淑子(たけなか よしこ) 慶應義塾大学名誉教授。 専門は数学。昭和15年福岡県生れ。九州大学理学部数学科卒。理学博士。著書に『時有ってか尽きん』等がある。
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