ジェシー・ターボックス・ビールズのアメリカ
写真が映し出した世紀末のアメリカ
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女性像からみる19世紀末アメリカ。 ▼いまは忘れられた女性の写真家ジェシー・ターボックス・ビールズ(1870-1942)と彼女が撮影した5名の人物たちが目指した「新しいアメリカ」とは、どのような姿であったのだろうか。かれらとかれらを取り巻く人々の人種観、ジェンダー観、階級意識の限界は、21世紀の今日でもアメリカを考える上で重要である。
週刊 読書人 2012年1月6日号「書評」(3面、生井英孝氏)にて紹介されました。
はじめに 序
第一章 S・ジョセフィン・ベーカー 「腸チフスメアリー」を逮捕した公衆衛生医
第二章 リリアン・D・ウォルド 看護国家を夢見た訪問看護婦
第三章 エレン・N・ラモット 北京を歩いた結核看護婦
第四章 ケイト・サンボーン 「ユーモア」を説いた巡回講師
第五章 ポートニー・ビゲロー 「地の果て」に憧れた植民地主義者
第六章 ジェシー・ターボックス・ビールズ 「平安」を提供 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
杉山恵子(すぎやま けいこ) 恵泉女学園大学人文学部教授
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