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『失われた時を求めて』交響する小説

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四六判/上製/288頁
初版年月日:2011/07/20
ISBN:978-4-7664-1860-6
(4-7664-1860-3)
Cコード:C0098
定価 2,640円(本体 2,400円)

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『失われた時を求めて』交響する小説
書評 目次 著者略歴

読むことはひとつの創造行為となる。
▼20世紀を代表する長篇小説『失われた時を求めて』は、超俗的な審美主義者が描いたものではない、とするプルースト論。
▼いくつかのモチーフが音楽のように反復され変奏されつつ語られてゆく。主人公は自らの歌を交響楽のように変奏し、詩と批評とユーモアを含む精神の饗宴の世界に読者を招いていく。
▼読後にも読者にさらに新たな展開を促していこうとしたプルーストと交響する作品を、著者はリアルに読み解いていく。

本書は、日本図書館協会選定図書です。

書評

cahier 09号(2012年3月号)に書評が掲載されました(20頁、小黒昌文氏評)。
群系 第28号(2011年後期)「書評」(162頁)にて紹介されました。
三田文學 2011年秋季号(no.107)「書評」(288頁)にて紹介されました。

目次

はじめに

1章 響きつづける声
   就寝劇 母なるもの
   ゲルマント公爵家と医者たち 
   祖母とアポロンの馬車
   ボードレールの老婆たち 
   電話とオルフェウス
   心情の間歇
   語り手の声

2章 恋人アルベルチーヌ スワン夫人
   『囚われの女』から『消え去ったアルベルチーヌ』へ
   マラルメの数篇の詩
   〔けがれなく、生気にみちて、美しい今日……〕
   服飾デザイナー・フォルチュニィ
   カルパッチオの祝祭性
   無 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

牛場暁夫(うしば あきお)
1946年生まれ。パリ第4大学とエコール・ノルマル・シューペリゥールに留学、パリ第4大学博士。慶應義塾大学研究科博士課程中退。慶應義塾大学文学部教授。専門は、マルセル・プルーストと19-20世紀フランス文学。
著書に『マルセル・プルースト『失われた時を求めて』の開かれた世界』(河出書房新社、1999年)、『フランス文学をひらく テーマ・技法・制度』(共著、慶應義塾大学出版会、2010年)、《Proust et Mallarmé》, Marcel Proust 5, Letteres modernes Minard, 2005. 《Proust et Parsifal de Wagner》Marcel Proust 6, Letteres modernes Minard, 2007. Proust et les moyens de la connaissance, (共著 Presses unversitaires de Strasboutg, 2009)など。
訳書に、ジャン=イヴ・タディエ『20世の小説』(共訳、大修館書店、1995年)、『マルセル・プルースト全集』(共訳、筑摩書房、1984-99年)、『ジャン・コクトー全集』(共訳、東京創元社、1980-87年)、『モーリャック著作集』(共訳、春秋社、1982-84年)など。

定価2,640円 (本体:2,400円)
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