新石器時代からキリスト教成立直前、ローマ帝国とパルティア帝国による古代世界の二分、あるいは西欧世界の開拓開始の時代に至る、紀元元年頃までの約8000年間の歴史を概観。史上初の文明を創造し、発展せしめた古代オリエント世界をコンパクトにまとめた古代史の入門書。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
一 古代オリエント史の基本的性格 二 農耕と牧畜の発生 三 メソポタミアにおける都市国家の形成 四 メソポタミアの統一 五 初期メソポタミア文化 六 古代エジプト史の起源 七 古王国と中王国 八 印欧語族の到来とフリ人 九 エジプト新帝国とヒッタイト帝国 十 「海の民」 十一 アラム人とヘブライ人 十二 鉄器時代のシリア・パレスティナ 十三 アッシリア帝国とネオ・バビロニア帝国 十四 サイス朝とメルムナス朝 十五 イラン高原の先史時代 十六 ペルシャ帝国 十七 ア ……
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小川英雄(おがわ ひでお) 1935年、神奈川県川崎市生まれ。慶應義塾大学文学部史学科卒業後、ロンドン大学、ユトレヒト大学に留学、イスラエル、イギリス、日本で発掘調査に従事。慶應義塾大学名誉教授。文学博士。日本オリエント学会会長、三田史学会会長などを歴任。著書に「世界の大遺跡3 地中海アジアの古都」「ビジュアル版世界の歴史2 古代のオリエント」(ともに講談社)、「世界の歴史4 オリエント世界の発掘」(山本由美子と共著、中公文庫)、「ミトラス教研究」(リトン)、「イスラエル考古学研究」(山本書店)、「ローマ帝国の神々――光はオリエントより」(中公新書)。
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