詩想の泉をもとめて
ケンブリッジ、ニューヨーク、福江島まで
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詩人・井上輝夫の旅にまつわる詩とエッセイ。
路傍の木陰にひと息つく古の旅人のように、来しかたを振りかえりながら、詩について、また詩をとおして思いを綴った旅のエッセイ
▼詩人の井上輝夫が、海外に暮らした日々のなかで異邦の旅人として感じたことや、帰国後に訪れた日本の各地で今昔に思いを馳せながら、折々の思索を綴った珠玉の詩とエッセイ集。 ▼初出=『現代詩手帖』『ミッドナイトプレス』『三田文学』
第12回 日本詩人クラブ詩界賞を受賞しました。(2012.2.27)
信濃毎日新聞 2012年4月5日、文化面(10面)にて、著者インタビューとともに紹介されました。
三田文學 2011年夏季号(No. 106)「書評」(232頁)に紹介されました。
一章 ケンブリッジ、冬の旅から 一、昔の手帖をめくるセーヌ河岸 二、浮世、忘れぬケンブリッジ 三、ガウンをまとった居候 四、シガーとコーヒーの談話室 五、凍てつく降誕祭前後 六、さようなら、美しいアルカディアよ。
二章 山里からニューヨークへ 一、霧の河原にかくれ棲む 二、那由多亭の雨戸をとざす 三、ホワイト・プレインズのとまどい 四、「世界ってどうしてこうきれいなんだ」 五、「外部」の光 六、わたしの九・一一 ( ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
井上輝夫(いのうえ てるお) 詩人、慶應義塾大学名誉教授。1940年兵庫県西宮市夙川生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒。同大学院を経て、ニース大学で博士号取得。(詩集)『旅の薔薇窓』(書肆山田)、『夢と抒情と』(思潮社)、『秋に捧げる十五の盃』(書肆山田)、『冬 ふみわけて』(ミッドナイトプレス)/(紀行)『聖シメオンの木菟』(国書刊行会)/(評論)『ボードレールにおける陶酔の詩学』(フランス図書)/(共著)『ユトリロと古いよきパリ』(新潮社)、『メディアが変わる、知が変わる』(有斐閣)/(翻訳)コクトー『鎮魂歌』(白水社)/マルセル・A・リュフ『流謫者ボードレール』(青銅社)、ガラン版『千夜一夜物語』(国書刊行会)、イグナシオ・ラモネ『二十一世紀の戦争』(以文社)/(私家版)『詩と「ある」ことと』など。
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