「家庭の再生」「家庭力構築」のための提言。 ▼近年、頻発している子どもたちの凶悪な犯罪、その犯罪の特徴や背景について、元家庭裁判所調査官・研究者・実践者がそれぞれの立場で分析。 ▼子どもが更生するためには何が大切か。子どもにとっての豊かな育ちをめざしていくための「家庭力」(父親力と母親力のより合わさった強靱な力)構築に向けての提言。
本書は、日本図書館協会選定図書です。

月刊 少年育成 2010年4月号「情報サテライト」欄(27頁)で紹介されました。
日本教育新聞 2010年3月15日「読書」欄(16面)で紹介されました。
児童心理 2010年3月号「今月の本棚」欄(127頁)で紹介されました。

まえがき 須永和宏
第T部 子どもたちの危機と回復へのプロセス 第1章 生きづらい時代の子どもたち ――攻撃性の変貌と子どもたちのメンタリティ危機 須永和宏
第2章 子どもたちの豊かな育ち ――思春期の問題行動から見た幼児期・学童期の大切さ 佐々木光郎
第3章 地域社会に家庭を開く ――子どもの社会適応力を育てるために 川崎末美
第4章 子どもたちの回復過程(イン ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
(執筆順) 須永和宏(すなが かずひろ) 1944年生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。家庭裁判所調査官を経て、現在、東京家政学院大学現代生活学部教授、同大学院人間生活研究科教授。 著書:『ニューメディア時代の子どもと文化』東山書房、『不登校児が問いかけるもの』慶應義塾大学出版会、『親子の葛藤が晴れるとき−家裁調査官のケースファイルから』サンパウロ、『子どもたちのメンタリティ危機』慶應義塾大学出版会など。
佐々木光郎(ささき みつろう) 1946年生まれ。東北大学大学院修士課程修了。家庭裁判所調査官を経て、現在静岡英和学院大学人間社会学部教授。 著書:『増補「いい子」の非行』春風社、『思春期までにこそ心豊かに』少年写真新聞社など。
川崎末美(かわさき すみえ) 1948年生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。東洋英和女学院大学人間科学部人間科学科教授。 著書:『少子化をのりこえたデンマーク』朝日新聞社、『多角的にみた家族−社会・文化・福祉』鼎書房、『大正期の家庭生活』クレス出版(いずれも共著)など。
三好洋子(みよし ようこ) 1951年生まれ。上智社会福祉専門学校卒業。保育所、児童養護施設などを経て、社会福祉法人青少年と共に歩む会「三宿 憩いの家」(自立支援ホーム)、NPOフリースペース「たまりば」に非常勤として勤務。
野口のぶ子(のぐち のぶこ) 1933年生まれ。東京都立大学卒業。元家庭裁判所調査官。退職後、神奈川県教育センターいじめ専門相談員を経て、現在、家庭問題情報センター相談員。著書:『日本の少年非行』大成出版社(共著)など。
田中敏政(たなか としまさ) 1959年生まれ。東京都立大学卒業。現在、福島家庭裁判所いわき支部調査官。新潟青陵大学非常勤講師。 著書:『子どもをとりまく問題と教育−第3巻、親・教師・友人と子どもの関係』開隆堂出版(共著)など。
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