六匹のマウスから1
私史・日本の実験動物45年
実験動物中央研究所の記録1947〜1991
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著者の一人である野村達次が所長を務める、実験動物中央研究所のほぼ四十五年にわたる歴史をまとめたもの。実験動物を飼育し研究して世に出すことは、医学・創薬研究の底辺を支える仕事で、世界のピークを目指した「実験動物中央研究所」苦闘の歩み…。
医学・創薬研究の底辺を築き、ピークをめざす 創設からの苦闘、野村達次所長、文化功労者(1997)に

プロローグ 1 原点における問いかけ 2 実験動物――そのアウトライン
第1章 「旧実中研」―その生い立ちと発展(1945〜55年)
第2章 SPF動物の生産を実現(1955〜65年)
第3章 研究活動の本格化(1965〜75年)
第4章 世界のトップを目指して(1975〜85年) 1 十年のあらまし 2 「生理的モデル動物」の開発 3 「疾患モデル動物」の開発・研究 4 ICLASのモニタリング・センター設置へ 5 この十年の経営状況 6 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
野村達次(のむら たつじ) 医学博士。(財)実験動物中央研究所所長。1922年、東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、1952年、(財)実験動物中央研究所を創設。81年から慶應義塾大学医学部客員教授、日本学術会議・実験動物研究連絡委員会委員長、国際実験動物科学会議(ICLAS)日本代表理事、副会長など。第1回小島三郎記念文化賞(65)、日本医師会最高優功賞(75)、吉川英治文化賞(92)、紫綬褒章(84)、米国FDA特別功労賞(1998、2000)、ICLASミュールブック記念賞(88)、同マリーコーツ賞(05)、文化功労者(1997)。
飯沼和正(いいぬま かずまさ) 科学ジャーナリスト。著書に『模倣から創造へ』(東洋経済新報社、1968)、『日本技術―創造への組織を求めて』(東洋経済新報社、83)、『日本人の創造性』(講談社、87)、『われら、創造の世紀へ』(日刊工業新聞、94)、『評伝・高峰譲吉』(朝日新聞社、2000)などがある。 1932年生まれ。大阪大学工学部修了。京都大学法学部卒業。朝日新聞記者を経て、1970年から独立。
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