ケインズと倫理学・政治哲学との関係を分析。 ▼ケインズ経済学の成り立ちについて論じながら、経済学だけでなく、倫理思想と経済学史や政治哲学との密接な関係を明らかにすることによって、とらえにくいケインズの「思想構造」を明らかにする。 ▼経済学としての『一般理論』とその中を貫く哲学との関係を総合的に説いた画期的研究。


日本経済新聞 2008年1月13日「読書」欄(13面)で紹介されました。

序
第T部 新古典派経済学の原点:マーシャル経済学の基礎 はじめに 第1章 マーシャル経済学の社会思想的な背景 第2章 マーシャルの企業と市場の経済学 第3章 マーシャルの分配理論
第U部 ケインズ経済学における革新 問題の概要と構成 第4章 ケインズ政治経済学の主題 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
小畑二郎(おばた じろう) 筑波大学大学院人文社会科学研究科教授 1947年生まれ。1970年慶應義塾大学経済学部卒業後、1977年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。財団法人日本証券経済研究所研究員、筑波大学社会科学系講師を経て、1995年筑波大学教授、現在に至る。1993〜94年米国ジョージメイソン大学公共選択研究センター客員研究員、2003年カナダ、アカディア大学客員教授。主な著書に、『アメリカの金融市場と投資銀行業』(東洋経済新報社、1988年)、訳書に、J.ブキャナン著『倫理の経済学』(有斐閣、1997年)等がある。
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