近世京都の歴史人口学的研究
都市町人の社会構造を読む
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幕末京都の人口減少はいかにして起こったか。 都市経済の進展に伴う借家人、奉公人の消長。都市を襲う天災や人災の傷跡。 三条界隈、西陣などの町に残された「宗門改帳」をもとに都市を支えた「町衆」の社会経済的構造の解明に迫る、歴史人口学最新の成果。

人口学研究 第43号(2008年11月30日)「書評」(68頁)で紹介されました。
社会経済史学 第74巻4号(2008年11月25日)「書評」(83頁)で紹介されました。
日本歴史 2008年10月号「書評と紹介」欄(113頁)で紹介されました。

第1章 近世都市の歴史人口学 第2章 前近代日本の都市人口史 第3章 人口変動のメカニズム――西堂町 第4章 西陣の経済危機と人口――花車町 第5章 雑業者の町と人口――志水町 第6章 幕末における人口と世帯の構造 第7章 近世京都の奉公人――長期趨勢と人口プロファイル 第8章 災害と復興の人口史――元治大火と京都町人 終 章 近世後期京都の人口減少
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
浜野潔(はまの きよし) 関西大学経済学部教授。 1958年東京都に生まれる。1987年、ハワイ大学社会学部修士課程修了。1989年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。慶應義塾女子高等学校教諭、京都学園大学経済学部助教授、同教授を経て2002年より現職。 専攻:日本経済史、歴史人口学 主要著書:『人類史のなかの人口と家族』(共編著、晃洋書房、2003年)『<名君>の蹉跌――藩政改革の政治経済学』(訳書、NTT出版、2004年)
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