忘れられていた日本の美が甦る。 ▼平安時代に宮廷で大流行した「句題詩」は、ある時期から忘れ去られ、今日までその実態は謎につつまれていた。本書は、「句題詩」をさまざまな面から検討することで、 和歌とならんで〈日本の美〉を表現する方法であった、この「忘れられていた伝統」を明らかにした論文集である。


序 言 佐藤道生
句題詩概説 佐藤道生
句題詩の展開―「漢-詩」から「和-詩」へ― ヴィーブケ・デーネーケ
『詩序集』の破題表現と『和漢朗詠集』 山田尚子
平安後期の題詠と句題詩―その構成方法に関する比較考察― 佐藤道生
『童蒙綴詞抄』について―付・本文翻刻― 本間洋一
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【編者】 佐藤道生(さとう みちお) 1955年生まれ。慶應義塾大学文学部教授
【執筆者】 ヴィーブケ・デーネーケ(Denecke, Wiebke) 1971年生まれ。コロンビア大学バーナード校アジア中東文化学部助教授
山田尚子(やまだ なおこ) 1967年生まれ。熊本県立大学文学部非常勤講師
本間洋一(ほんま よういち) 1952年生まれ。同志社女子大学学芸学部教授
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