▼研究人材の「情熱」をいかに引き出すか!? それこそが、現代の企業競争力のカギである。 ▼職務関与(job involvement)・・・それは、個人と担当職務との心理的距離を表すモノサシ。 現代においては、知識創造に携わる人々が、単に組織の命令に従うだけでなく、自分の専門知識や感性を存分に発揮し、主体的に職務に関わっているかどうかが、しばしば組織の競争力を決定づける。 だとすれば、知識創造に携わる人々の「職務関与」を最大限に高めるような環境を提供することが、人的資源管理における最重要の課題だといえるだろう。
▼公的研究機関および企業研究部門で基礎研究に従事する人々を対象とした詳細なアンケート調査を分析し、基礎研究者の積極的かつ組織戦略と整合的な仕事への関与を引き出すための人的資源管理施策を提言する。研究・開発部門を抱える企業の担当者必読の一冊。

日本労働研究雑誌 2008年4月号「書評」欄で紹介されました。

序 章 本書の目的と研究アプローチ方法 第1章 職務関与と人的資源管理の概念モデル 第2章 職務関与の関連要因と理論アプローチ 第3章 研究1:職務関与測定尺度の妥当性 第4章 研究2:職務関与に影響する要因 第5章 研究3:職務関与と職務パフォーマンス 第6章 研究4:人的資源管理施策が職務関与に及ぼす影響メカニズム 第7章 結論 資料 アンケート調査票
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義村敦子(よしむら あつこ) 成蹊大学経済学部教授 1995年慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程修了、97年成蹊大学経済学部専任講師を経て、2005年より現職。博士(商学) 主要業績に、『経営学再入門』(分担執筆、同友館、2002年)、『組織のセルフマネジメント』(共著、白桃書房、2005年)他。
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