古代末期の世界像を一新!
碩学ピーター・ブラウン教授によるハーヴァード大学での講演記録。 2〜4世紀、従来、文明の崩壊過程、知的貧困化の時代と捉えられてきた古代末期に対する歴史観を決定的に変えたロングセラー、待望の邦訳。

図書新聞 2007年3月3日号 (4面)で紹介されました。

凡例 日本語版への序文 謝辞
第一章 聖性に関する議論 第二章 野心の時代 第三章 〈神の友〉の成長 第四章 天の国から地上の国へ――アントニオスとパコミオス
原註 訳註 訳者あとがき 主要固有名索引
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 ピーター・ブラウン(Peter Brown) 1935年、ダブリン生まれ。古代史家。オックスフォード大学ニュー・カレッジ卒。同大学フェロー、ロンドン大学、カリフォルニア大学バークリー校教授を経て、現在プリンストン大学教授。政治史・思想史・宗教史のみならず、歴史社会学・心性史・女性史などとも相渉る総合的な学風は、世界的に大きな影響力をもち、日本にも私淑する研究者が多い。処女作『アウグスティヌス伝』(邦訳、教文館)は、決定版評伝として、欧米では『告白』の次に読まれていると称される。著作としてほかに、『古代末期の世界』(邦訳、刀水書房)、『身体と社会』(邦訳、小社近刊予定)、『古代から中世へ』(邦訳、山川出版社)など。
【訳者】 足立広明(Hiroaki Adachi) 1958年、兵庫県生まれ。同志社大学卒。西洋古代史専攻。現在奈良大学専任講師。著書に『巡礼と民衆信仰』(地中海世界史4、共著、青木書店)、『移動と移民』(講座世界歴史19、共著、岩波書店)、訳書にG・デュビィほか『女の歴史・古代篇』(共訳、藤原書店)など。
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