本書では、まず総論としてイギリス法・コモンローの基礎、最新の判例法、制定法、法律実務を解説し、続いてイギリス契約法の法原則・法理、その応用編として国際取引実務の実際を取り上げ、国際取引法務で有益なイギリス契約法を解説する。 章末に[CASES]コーナーを設け、各判例が実務上のどのような場面で利用できるのかについてのイメージをつかむことができ、実務のハンドブックとして、また法科大学院のテキストとしても最適である。

第 I 編 イギリスの法律制度と司法制度
第1章 コモンローとは何か 1.Common Law(コモンロー)の発生 2.コモンロー(Common Law)とは何か 3.Common Law(コモンロー)とEquity(衡平法) 4.成文法の発展 5.イギリス法の分類 第2章 イギリスの裁判所 1.Civil law(民事法)とcriminal law(刑事法) 2.The Courts(裁判所)の種類 3.Civil Court(民事裁判所 ……
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島田真琴(しまだ まこと) 慶應義塾大学大学院法務研究科教授、一橋綜合法律事務所パートナー(弁護士) 1956年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ大学院法学研究科修士課程修了(LL.M)。1981年弁護士登録。長島・大野法律事務所勤務、ノートン・ローズ法律事務所(ロンドン)勤務、慶應義塾大学法学部講師(非常勤)などを経て、現在に至る。専攻はイギリス法、国際取引法。 主要著作に、Handbook on Cross-Border Industrial Sub-Contracting(共著、Kluwer Law Institutional)、International Libel Handbook: A Practical guide for Journalists(共著、Butterworth Heinemann)、「英国におけるマネジメント・バイアウトとわが国への導入の可能性」『NBL』377号、378号、380号、「ローン債権の売買―イギリス法と日本法」『慶應義塾大学法学部法律学科開設百年記念論文集』、「独占的契約交渉権の実効性と限界」『慶應法学』2号など。
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