すべての星の王子さまファンへ。日本では長年〈子どものための物語〉として人気を誇ってきた『星の王子さま』。だが実はそれだけではかたづけがたい深いメッセージや問題を秘めた〈心の救済の物語〉だった?!多くの新訳もそろった今、フランス古典文学・おとぎ話論を専門とする著者が、すべての『星の王子さま』ファンに贈る『星の王子さま』のすべてがわかる作品。
日本経済新聞 2006年4月4日夕刊「文化」欄で紹介されました。 週刊朝日 2006年2月24日号の「Books Browsing(話題の新刊紹介)(96頁)」で紹介されました。 出版ニュース 2006年2月中号(26頁)で紹介されました。
はじめに 地中海の発見 大人になってからの『星の王子さま』 第一章 「星の王子さま学」ことはじめ タイトルのいいたかったこと 所有の寂しさ――ちっぽけな君主さま 絆の魔法――「この世でたったひとりのひとになる」 「きまりがいるんだよ」――均質な時間と虚無の否定 「麦を吹く風」――意味を与えること 亡命生活と欧州戦線――「かんじんなことは目に見えない」 「月の色をした環」蛇との出会い 「王子さま」の秘密――もう一人の自己(アルテル・ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
片木智年(かたぎ ともとし) 慶應義塾大学文学部助教授。専攻は、フランス古典文学、おとぎ話論。 パリ第三大学博士課程1989年修了。主要著作に『ペロー童話のヒロインたち』(せりか書房、1996年)などがある。
|