労働が利潤追求にのみ重点が置かれるようになった現代において、もう一度「働く」ことの本来の意味を考えさせてくれる一冊。 女性・高齢者・障害者の雇用による社会貢献やそれが企業に与えるメリットに触れながら、現代の雇用問題に迫り、今後の日本の望ましい労働のあり方を提言します。 現在の日本の労働問題を経済・経営学的な面からだけでなく、社会・哲学的な視点からも分析します。
目 次 第T部 今、改めて「労働」を考える 1 今なぜ「労働者の人間尊重」か 3 2 グローバル化する「労働不安」 3 言葉から考える「労働」 4 「労働」化する「遊び」 5 労働形態の多様化 ――多様化と画一化の狭間 6 「雇用」のジレンマと「労働」の未来 7 アメリカ労務管理論の歩み 第U部 もはや共生なくしての「労働」はない 1 模索時代の「共生」思想と障害者雇用 ……
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1942年台北生まれ。70年慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程修了、72年武蔵大学経済学部助教授、74〜75年カリフォルニア大学バークレイ校訪問研究員、77年立教大学経済学部助教授、79年同教授、88年経済学博士、99年日本労務学会代表理事、02年立教大学大学院21世紀グランドデザイン研究科教授。現在、立教大学教授、慶應義塾大学講師、経済学博士。著書『労務管理の基礎理論』(泉文堂、1982年)、『労務管理入門』<増補版>(有斐閣、1992年)、『模索時代の人間と労働』(中央経済社、1991年)、『シリーズ/人的資源を活かせるか<1>雇用・就労変革の人的資源管理』(中央経済社、2003年)ほか多数。
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