日本橋に生まれ育った著者が、「川の文化」「水辺の文化」としての「水面にゆらぐ美」に注目しつつ、史料を駆使して「街・人・店」一体として醸し出す日本橋の魅力を描き出す。商人文化の気風や暮しが懐かしさを呼び覚ます。


プロローグ・日本橋の歴史風土素描
一、日本橋南大通り 1 呉服橋御門外の街 ―八重洲一丁目付近― 2 通町から楓川河岸の街 ―日本橋一・ニ・三丁目付近― ニ、江戸湊内港の町 1 海洲埋立八丁堀 ―兜町・茅場町付近― 2 川辺片側港町 ―小網町付近― 三、日本橋商業の中心地 1 魚河岸模様 ―室町一丁目付近― 2 伝統と新時代の街 ―室町から本町付近― 四、本町通り同業者街 1 薬種問屋の ……
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1921年、日本橋堀留の織物問屋に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒。慶應義塾理事、慶應義塾大学商学部長を歴任。現在、慶應義塾大学名誉教授、杏林大学名誉教授。専攻は国際経済学、通商産業政策史、近年は生まれ育った日本橋界隈の商業史研究をライフワークとする。
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