現在のアフリカにおいて望ましい国家の役割とは何か。少数派の疎外なしに国家を民主主義的に運営する条件とは何かを論ずる。 「ローデシア」の誕生と崩壊、その後を受けて誕生した「ジンバブウェ共和国」の独立から現在に至る軌跡を、政治学の視点から検証し、国家の果たすべき役割を模索する。
第1章 白人右派政権の登場と一方的独立宣言 第2章 少数白人支配の制度化過程とその国際的影響 第3章 移行期における政治的潮流とその変動 ―1970年代前半の時期を中心として― 第4章 白人政権の終焉と多数支配への政治変動 第5章 暫定期間―平和維持から平和建設へ― 第6章 連立政権の誕生と崩壊 第7章 ZANU・PFの党再組織化活動と第二回党大会 第8章 政党の統合 ―サブカルチャーに即したクリーヴィッ ……
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慶應義塾大学法学部教授 1952年生まれ。1980年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。慶應義塾大学法学部助教授を経て、1999年より現職。専攻は現代アフリカ政治論、アフリカ現代史。
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