日本における民法学の登記制度は、ドイツまたはフランスを参考として研究が行われてきたが、イギリスの制度のより合理的な部分の研究書としては本書が初めてである。 判例も数多く紹介されており、比較法学界への貢献も大きい論考である。
第1章 登記制度の概要と保存登記
第2章 イギリスにおける土地登記の効力について
第3章 登記に勝る勝利(Overriding Interest)
第4章 土地登記と登記された権原の時効消滅
第5章 小権利(Minor Interest)
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1969年生まれ。日本大学法学部卒。朝日大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、日本大学通信教育部インストラクター(民法担当)。専攻は民法・イギリス法。主要論文に「イギリスにおける土地登記の効力について」『日本法学』第66巻第2号(日本大学法学会、2000年)など。
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