教育心理学と障害児教育に偉大な足跡を残し、1999年8月に亡くなった牛島義友(九州大学教授・御殿場コロニー所長)の業績と生涯を、代表的な評論と未刊行遺稿(自伝とエッセイ)で集成する。 第一部評論抄、第二部私の小径(自伝)、第三部身辺雑記の三部構成。

我が道
第一部 評論抄
心理学は今どんな歩みをつづけているか 集団学習と教育社会心理学 学園都市のビジョン 青少年の宗教性の発達とその指導−非合理性の受け入れ− 幼児保育と宗教教育 宗教的なものへの共感 妊婦の精神衛生と乳幼児の精神衛生 結婚幸福度 夫婦関係の一つの調査 「愛」について 家庭教育の確立−学校教育との関連において− 親の教育権は基本的人権 精薄者の終身養護施設 御殿場コロニー ……
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1906年長崎県生まれ。1928年東京帝国大学文学部心理学科卒業。立教大学文学部教授、お茶の水女子大学教授、九州大学教育学部教授、恩賜財団愛育研究所教養部長、青山学院大学文学部教授などを歴任。専門は教育心理学。障害児教育。文学博士。日本グループ・ダイナミックス学会会長。日本心理学会理事、教育心理学理事、教育と医学の会会長などを歴任。1961年、知的障害者の終生養護施設である御殿場コロニーを創設し、障害児教育に生涯を捧げる。1999年8月20日逝去。
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