イギリス・メキシコへの旅の思い出、戦争を体験する中での青春期の回想、そして父と祖父への追憶をみずみずしい感性で綴ったエッセイ集。過去と現在の「時」を交差させながら、歳月を見つめなおす心が映し出される。著者は慶應義塾大学経済学部教授(数学専攻)。

第一章 サバティカルのロンドン 一九九九年〜二〇〇〇年 ロンドンの花屋 メゾンラフィット パリの天文台通り 雨のウィンブルドン ロイヤル・アスコット競馬 チェルシーの赤レンガの家 チェルシーの散歩道 キングス・ロード ユーロスター テムズ河の船旅 ミレニアムのロンドン ケンブリッジへの旅 ロンドンの夏のイベント 喜望峰に立つ
第二章 メキシコの旅 一九九三年 テオ ……
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竹中淑子 たけなか・よしこ 慶應義塾大学経済学部教授(専攻/数学)。理学博士。1940年、福岡県生まれ。九州大学理学部数学科卒。大阪大学基礎工学部助手、慶應義塾大学工学部専任講師を経て、現職。著書に『グラフとブール代数』(共立出版)、『最適値問題』(培風館)、『線形代数的グラフ理論』(培風館)など。
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