東亜同文会と中国
近代日本における対外理念とその実践
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近代日本の対中政策決定や日中関係に多大な影響を与えた東亜同文会についての本格的研究書。当時の機関紙、関係者の日記・回想録等の一次資料の分析により、対中国認識研究の空白を埋め、分析枠組の再構築を迫る。『同文□報』論説一覧他を付す。

第一章 本書の分析対象と課題
第二章 対外理念とその実践の祖型―荒尾精の中国観―
第三章 十九世紀末期中国の改革運動への対応
第四章 義和団事変期の「連邦保全」構想
第五章 中国における世論形成活動―『同文滬報』を中心に―
第六章 辛亥革命と初期共和国家認識
第七章 中国における調査活動
第八章 第一次世界大戦後の日中共存論
第九章 満州事変期の時局観
第十章 結論
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
テキ シン 1953年上海市に生まれる。1982年武漢大学歴史学系卒業。1988年復旦大学歴史学系修士課程修了。1998年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。慶應義塾大学法学部訪問研究員を経て、2001年4月より中央大学人文科学研究所客員研究員。東アジア国際関係史を専門とする。
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