フサイニー師
「イスラーム神学五〇の教理」
タウヒード学入門
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「すべてを一なるもの(=神)に帰す」というイスラームの根幹とも言うべき神の唯一性について詳述し、イスラーム神学の思考様式、学の体系を解説する。神を知り、人間を知るイスラーム神学待望の入門書。
訳/著者はしがき
第一章 「宗教」への視角――イスラーム神学への試論的導入として 第二章 日本の皆様への手紙 第三章 フサイニー師『イスラーム神学五〇の教理』 まえがき 一 概略的な証拠と詳細な証拠 二 判断の種類 三 至高なるアッラーの二〇の必然(至高なるアッラーの属性四一の一から二〇) 四 至高なるアッラー、二〇の不可能(至高なるアッラーの属性四一の二一から四〇) 五 至高なるアッラー、一つの許容 六 使徒について 七 ……
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マフムード・アブ=ル=フダー・アル=フサイニー師 1960年アレッポ県生まれ。現存する都市の中では最古の歴史を誇る、シリア第2の都市アレッポの旧市街の中心的モスクである、アーディリーヤ・モスクの長(イマーム)。同モスクの金曜礼拝も執り行う。タウヒード学とタサウワォフにとくに造詣が深い。アレッポ大学医学部を卒業した医師でもある。第3章に訳出した『イスラーム神学五〇の教理』のほか『簡明信仰箇条』などの著作がある。
奥田 敦(おくだ・あつし) 1960年神奈川県生まれ。84年中央大学法学部卒業。86年同大学大学院法学研究科修士課程修了後、90年博士課程後期過程規定年限経過後退学。シリア国立アレッポ大学アラブ伝統科学研究所客員研究員(93年〜99年)、同大学学術交流日本センター主幹(95年〜99年)などを経て、99年4月より慶應義塾大学総合政策学部助教授。専攻はイスラーム法。主要論文に「イスラーム法におけるイジュティハードの論理内在的な必然性について」(『複雑系としてのイエ』未来社、99年)など。
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