英国中世史学の泰斗による「大憲章」研究の最高峰。イングランドのみならず、広く12、13世紀ヨーロッパの政治・行政・思想の状況を踏まえて詳説する。従来の法解釈学的アプローチを超えた名著の邦訳。

日本語版への序 図版目録 序/第2版の序/謝辞 略語表/凡例
第1章 「マグナ・カルタ」とその歴史 第2章 12世紀における統治と社会 第3章 特権と諸自由 第4章 慣習と法 第5章 裁判と裁判権 第6章 危機と内乱 第7章 擬似平和 第8章 「マグナ・カルタ」の特質 第9章 1215年の成果 第10章 差押による強制から戦争へ 第11章 再公布と神話の誕生
付録 1 ベリー・セント・エドモンズの集会、1214年 2 ペルシュ伯トマスの1215年の2月の ……
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J.C.ホゥルト(J.C.Holt) 1922年生まれ。オクスフォード大学卒。ノティンガム大学、レディング大学を経て、78年よりケィンブリッジ大学中世史教授。同大学名誉教授。78年ブリティッシュ・アカデミー会員、80-84年には王立歴史学協会会長。1990年ナイトの称号を授与。 主要著作に The Northerners; a Sutady in the Reign of King Jhon (O.P.U., 1961), Robin Hood (Thames and Hudson, 1982, 2nd ed. 1989, 邦訳『ロビン・フッド』みすず書房, 1994), Magna Carta and Medieval Government (The Hambledon Press, 1985), Colonial England, 1066-1215 (The Hambledon Press, 1997) など。
森岡敬一郎(もりおか けいいちろう) 1922年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。創価大学名誉教授。イングランド中世制度史に関する論文・著作多数。
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