アジア地域全体を俯瞰し、世界システムの中のアジアの動向、「日米中」関係の展望など、地域別のアジア各論を展開する。12講演収録。
講演者:石川忠雄、山内昌之、船橋洋一、川勝平太、猪口邦子、グレン・S・フクシマ、小島朋之、袴田茂樹、李鍾元、山影進、若林正丈、橋本龍太郎

はじめに 国分良成 日本にとっての中国 石川忠雄 アジアの民族と国家−危機解決の見取り図から− 山内昌之 日米中関係の構想 船橋洋一 海洋世界としてのアジア 川勝平太 世界システムとアジア 猪口邦子 アジアの中の日米関係 グレン・S・フクシマ アジアの中の中国 小島朋之 アジアの中のロシア 袴田茂樹 アジアの中の朝鮮半島 李鍾元 ASEANの国際関係 山影 進 台湾アイデンティティとアジア 若林正丈 アジア外交雑感 橋本 ……
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執筆者紹介(執筆順)
〔編者〕国分 良成(こくぶん・りょうせい) 慶應義塾大学法学部教授 現代中国政治・外交 一九五三年生まれ。一九八一年慶應義塾大学大学院博士課程修了 主要著作に「中国政治と民主化−改革・開放政策の実証分析−」(サイマル出版会、一九九二年)、『アジア時代の検証 中国の視点から』(朝日出版社、一九九六年)、『日本・アメリカ・中国−協調へのシナリオ−』(編著、TBSブリタニカ、一九九七年)、『東アジア』(編著、自由国民社、一九九七年)など。
石川 忠雄(いしかわ・ただお) 慶應義塾学事顧問、同大学名誉教授 中国現代史 一九二二年生まれ。一九四六年慶應義塾大学経済学部卒業。主要著作に『中国共産党史研究』(慶應通信、一九五九年)、『私のみた日本外交』(慶應通信、一九七六年)、『禍福はあざなえる縄のごとし』(小学館、一九九七年)、『未来を創るこころ』(慶應義塾大学出版会、一九九八年)など。
山内 昌之(やまうち・まさゆき) 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授 国際関係史、イスラーム地域文化研究 一九四七年生まれ。一九七一年北海道大学文学部卒業。 主要著作として『イスラームと国際政治』(岩波書店、一九九八年)、『イスラームとアメリカ』(岩波書店、一九九四年)、『イスラームとロシア』(東京大学出版会、一九九五年)、『近代イスラームの挑戦』(中央公論社、一九九七年)など。
船橋 洋一(ふなばし・よういち) 朝日新聞社編集委員 一九四四年生まれ。一九六八年東京大学教養学部卒業。 主要著作に『通貨烈烈』(朝日新聞社、一九八八年)、『同盟漂流』(岩波書店、一九九八年)、『内部(neibu)−ある中国報告−』(朝日新聞社、一九八三年)、『冷戦後−同時代の現場で考える−』(岩波書店、一九九一年)、『国境が点線となる−World Briefing−』(朝日新聞社、一九九二年)など。
川勝 平太(かわかつ・へいた) 国際日本文化研究センター教授 比較経済史 一九四八年生まれ。一九七二年早稲田大学大学院経済研究科博士課程修了。 主要著作に『日本文明と近代西洋−「鎖国」再考−』(日本放送出版会、一九九一年)、『富国有徳論』(紀伊国屋書店、一九九五年)、『文明と海洋史観』(中央公論社、一九九七年)、『アジア経済の将来と日本文化』(共著、読売新聞社、一九九八年)など。
猪口 邦子(いのぐち・くにこ) 上智大学法学部教授 国際政治 一九五二年生まれ。一九八三年米国エール大学政治学博士。 主要著作に『戦争と平和』(東京大学出版会、一九八九年)、『ポスト覇権システムと日本の選択』(筑摩書房、一九八八年)、『世界を読む』(共著、筑摩書房、一九九〇年)など。
Glen S. Fukushima(グレン・S・フクシマ) アーサー・D・リトル(ジャパン)株式会社代表取締役社長 一九四九年生まれ。一九八二年米国ハーバード・ビジネス・スクール、ハーバード・ロー・スクール卒業。 主要著作に『日米経済摩擦の政治学』(朝日新聞社、一九九二年)、『変わるアメリカ、変わるか日本』(世界文化社、一九九三年)など。
小島 朋之(こじま・ともゆき) 慶應義塾大学総合政策学部教授 現代中国論 一九四三年生まれ。一九七三年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。 主要著作に『中国政治と大衆路線』(慶應通信、一九八五年)、『中国の政治社会』(芦書房、一九八六年)、『中国共産党の選択』(中央公論社、一九九一年)、『中国の政治社会:富強大国への道』(芦書房、一九九九年)など。
袴田 茂樹(はかまだ・しげき) 青山学院大学国際政治経済学部教授 ロシア社会論、現代ロシア論 一九四四年生まれ。一九七七年東京大学大学院国際関係論専攻博士課程修了。 著書に『深層の社会主義−ソ連・東欧・中国こころの探訪』(筑摩書房、一九九〇年)、『ソ連−誤解をとく二五の視角』(中央公論社、一九八七年)、『ソビエト七〇年目の反乱』(集英社、一九九〇年)、『沈みゆく大国−ロシアと日本の世紀末から−』(新潮社、一九九六年)など。
李 鍾元(リー・ジョンウォン) 立教大学法学部教授 国際政治 一九五三年生まれ。一九八八年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。 主要著作に『東アジア冷戦と韓米日関係』(東京大学出版会、一九九六年)、『日本・アメリカ・中国−強調へのシナリオ−』(共著、TBSブリタニカ、一九九七年)など。
山影 進(やまかげ・すすむ) 東京大学大学院総合文化研究科教授 国際関係論 一九四九年生まれ。一九八二年米国マサチューセッツ工科大学政治学研究科博士課程修了。 主要著作に『ASEANパワー』(東京大学出版会、一九九七年)、『対立と共存の国際理論』(東京大学出版会、一九九四年)、『ASEAN−シンボルからシステムへ−』(東京大学出版会、一九九一年)など。
若林 正丈(わかばやし・まさひろ) 東京大学大学院総合文化研究科教授 台湾政治論、台湾近現代史 一九四九年生まれ。一九八五年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。 主要著作に『台湾 分裂国家と民主化』(東京大学出版会、一九九二年)、『台湾の台湾語人・中国語人・日本語人』(朝日新聞社、一九九七年)、『嶈経国と李登輝』(岩波書店、一九九七年)など。
橋本 龍太郎(はしもと・りゅうたろう) 衆議院議員 前・内閣総理大臣、総理外交最高顧問 一九三七年生まれ。一九六〇年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。 主要著作に『馬越恭平』(山陽図書出版、一九七六年)、『特定不況業種離職者臨時措置法』(労務行政研究所、一九七八年)、『泣いて笑って戦って』(廣済堂出版、一九八一年)、『VISION OF JAPAN』(KKベストセラーズ、一九九三年)、『政権略奪論』(講談社、一九九四年)など。
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