1914年以前のドイツ資本主義の対外発展プロセスを金融資本運動の世界的展開の観点から、とくにドイツ大銀行の起業家的性格に注目しつつ、実証主義的立場に立脚して分析・解明したものである。

はしがき 序説 第1部 ドイツ資本主義世界化の展開過程と金融資本の役割 第1章 金融資本の世界性と対外決済システムの構造 ――金本位制下におけるドイツの場合―― T 金融資本の構成とその運動の世界性 1 資本運動世界化の基本構造 2 資本輸出と金融資本の構造的関係 3 「国民的」金融資本と「国際的支払手段」の構造的関係 U 銀行資本の世界性とその対外決済システムの展開 1 貿易金融の史的展開と世界的決済システムの構造 2 外国 ……
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赤川 元章(あかがわ もとあき) 昭和15年 東京都に生まれる 同 40年 慶應義塾大学商学部卒業 同 43年 同大学商学研究科修士課程修了 同 45年 慶應義塾大学商学部助手 同 46年 同大学商学研究科博士課程単位取得退学 同 49年 慶應義塾大学商学部助教授 同 54年〜56年 銀行史研究所・フランクフルト大学に留学 同 60年 慶應義塾大学商学部教授 平成1年 ハンブルク大学留学 現在に至る 著書・論文 「リー不満の経済理論」『三田商学研究』第19巻4号(1976年)『ヒルファーディングの経済学方法論(T)‐(V)』『三田商学研究』第21巻2・3号・第22巻1号(1978年‐1979年) 「擬制資本の概念について」『マルクス金融論の周辺』渡辺佐平編著、法政大学出版局(1980年) その他
共訳 ビクター・モーガン著『貨幣金融史』慶應通信(1989年)
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