倫理学の研究対象であり、道徳の目指すところであった「徳」。従来の知の枠組み、価値序列、社会的秩序等の崩壊・転換期にある新世紀に向けて、「徳」を問うことの現代的意義の射程を探索する。
序にかえて−善悪を語ること………市倉宏祐
モラル・モニズムが忘れたもの−徳倫理学再考−………越智 貢
≪徳≫と倫理的実在論−アリストテレスの「徳」概念の現代的意義−………神崎 繁
政治と徳−コンフォーミズムとアゴニズム………斎藤純一
価値計算のひとつの可能性−Ｎ・ハルトマンにみる徳目の選択法則−………近藤良樹
近世儒教における徳の意味………高島元洋
環境と身体−朱子学からの考察−………桑子敏雄
リベラリズムと徳−公教育を手掛かりに−………若松良樹
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越智 貢 広島大学助教授
神崎 繁 東京都立大学助教授
斎藤純一 横浜国立大学助教授
近藤良樹 広島大学助教授
高島元洋 お茶の水女子大学助教授
桑子敏雄 東京工業大学助教授
若松良樹 成城大学助教授
長岡成夫 新潟大学教授
加藤尚武 京都大学教授
永井 均 信州大学助教授
黒住 真 東京理科大学助教授
安彦一恵 滋賀大学教授
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