ユダヤ・キリスト教、アリストテレス、カント、ムーア、シェーラーという５つのタイプの倫理の追求・分析を詳細に行い、読者の規範倫理学追求の道を示している。倫理学のテキストとしてすすめる。
序論
第一章 ユダヤ・キリスト教の倫理追究
第一節 神と人との関わり
第二節 神から人への契約
第三節 罪の構造
第四節 新しい契約への胎動
第五節 新約のキリスト
第六節 愛の倫理
第二章 アリストテレスの倫理追究
第一節 最高善・人間の魂・知慮の形成
第二節 実践理性の論理
第三節 アリストテレスの中庸説
第四節 正義説
第五節 親愛説
第三章 カントの倫理追究
第一節 カントの人間性論
第二節 実践的自由―自律と他律―
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小泉 仰（こいずみ たかし）
〔略歴〕1927年東京に生まれる。1950年9月慶應義塾大学文学部哲学科倫理学専攻卒業。
1960年 Master of Arts in Philosophy, The University of Michigan. 現在慶應義塾大学名誉教授。慶應義塾大学文学博士。
〔著書〕編著『子供たちから見た世界』勁草書房、1984年。『ミルの世界』講談社学術文庫、1988年。『西周と欧米思想との出会い』三嶺書房、1989年
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