昭和戦前期、ナチス・ドイツと接近していく日本の言論 界の動向に焦点をあて、当時の対独論調を初めて体系的 に考察した本格的実証研究である。 日本外交史、政治思想史のみならず、メディア史研究にとっても貴重な基礎文献となりうる。


諸君! 2005年8月号(271頁〜272頁)で紹介されました。

まえがき
第1部 大新聞の対ドイツ意識 第1章 ナチス政権誕生以降の対独報道姿勢 はじめに I 独裁政治への批判的姿勢 II ドイツの対外政策への理解 III 日独提携賛同論と批判論 IV 日独伊防共協定への支持 おわりに 第2章 日中戦争下の親独機運 はじめに I 膨張するドイツへの好意的論調 II 学ぶべき国としての対独イメージ III 親独メディア・イベントの開催 IV 訪独伊 ……
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岩村正史(いわむらまさし) 洗足学園短期大学講師。 1973年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。博士(法学)。 主要業績に、「馬場恒吾のナチス・ドイツ批判」『法学政治学論究』第55号(2002年)、「『わが闘争』日本語版の研究―ヒトラーの『対日偏見』問題を中心に」『メディア史研究』第16号(2004年)など。
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