核戦略を中心に据えた包括的な国家戦略である「軍事ドクトリン」に着目し、冷戦初期のソ連・冷戦後のロシアが核時代を生きのびるためにとった外交の基本戦略を明らかにします。
我が国のロシア外交研究において、本書のような軍事戦略を視野に入れた国家戦略研究は非常に少なく、貴重な研究書と言えます。
著者は第一級の資料に基づくソ連・ロシア研究で定評があります。
[第1部] 戦後ソ連の核戦略の形成とフルシチョフ
第1章 フルシチョフとジューコフの戦略思想
第2章 フルシチョフの戦略思想
第3章 キューバ危機とフルシチョフ失脚
[第2部] エリツィン政権の国家戦略
第4章 冷戦後ロシアの軍事戦略
第5章 第2期：対米パリティー放棄
第6章 第3期：ミニソ連化・スターリン化のプーチン政権
[第3部] ロシアの国家戦略と中国との「パートナーシップ」
第7 ……
 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
1946年生。慶應義塾大学大学院博士課程修了。学術博士。ソ連・ロシアの外交・軍事専門家。
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