故慶應義塾大学教授中澤精次郎氏のソヴィエト学の集大成。旧ソ連に対する精緻な実証性と深い思想性に基礎づけられた「禁欲的」な研究姿勢から、読者は貴重な示唆を得るであろう。

序文 第一部 方法の問題 ソヴィエト研究の課題 第二部 ソ連邦共産党の諸問題 ソ連共産党の党員教育 ――マルクス・レーニン主義大学について―― ソ連共産党、その構成員の民族的組成 ソ連共産党、そのエリートの所属民族 ソ連共産党の政治局 ―― 一九五七年の政治局の比較研究―― ブレジネフ「書記長の率いる政治局」の構造的性格 カザフの政治エリート ブレジネフ党中央委員会書記長の連邦最高会議幹部会議長兼任について 第三部 地方ソヴィエトをめぐる諸問題 ソ連邦における地方ソヴ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
1924年11月10日 父中澤定次郎、母てつの七人兄弟の次男として、埼玉県川越市六軒町ニ丁目九番地三にて出生 1942年3月 埼玉県立川越中学校(旧制)卒業 1949年3月 慶應義塾大学法学部卒業 1949年4月 慶應義塾大学法学部通信教育課程助手 1958年4月 慶應義塾大学法学部専任講師 1960年9月 慶應義塾大学法学部助教授 1965年4月 外務省専門調査員として在ソ連邦日本国大使館に勤務 1967年5月帰国 1973年4月 慶應義塾大学法学部教授 1975年4月 財団法人日本国際問題研究所におけるソ連政治社会基礎共同研究に参加(1976年3月まで) 1984年4月 外務省情報調査局委託研究プロジェクトに参加(1985年3月まで) 1989年3月26日 東京都新宿区信濃町慶應義塾大学病院にて死去
|