特集『支援から共生への道 --発達障害の臨床から日常の連携へ』(田中 康雄 著)
「僕に何ができるだろう」と自問自答する児童精神科医が診察室を出て、教育・福祉関係者とのつながりを広げていく、数々のエピソード。
   
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今、最も注目されている児童精神科医師

田中康雄(たなか やすお)
 
 北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター教授。児童精神科医師。臨床心理士。日本発達障害ネットワーク(JDDネット)会長。
 1958年栃木県生まれ。獨協医科大学医学部卒業。市立士別総合病院精神科神経科医長、北海道立緑ヶ丘病院医長、国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部児童期精神保健研究室長などを経て、2004年北海道大学大学院教育学研究科教授、2006年北海道大学大学院教育学研究科附属子ども発達臨床研究センター教授、2008年より現職。
 
   
 支援から共生への道 発達障害の臨床から日常の連携へ 田中 康雄 著
大好評の田中康雄先生の連載「生きること・支え合うこと」
全24回をまとめた本ができました!
 
    

支援から共生への道――発達障害の臨床から日常の連携へ

    
 
    
田中 康雄 著
    
四六判/上製/244頁
初版年月日:2009/09/30
ISBN:978-4-7664-1639-8
定価:1,890円
  
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発達障害への「僕」のまなざしと希望

 『教育と医学』の連載開始直後から「本にしてほしい」という声が多数寄せられていた、大好評の田中康雄先生の連載「生きること・支え合うこと」の全24回をまとめた本ができました。連載中、「電車の中では田中先生の連載は読みません。なぜなら、涙が出てしまうから。家に帰ってじっくり読みます」という声が複数寄せられていました。通して読むと、田中先生の思い、そしてその深い思いやりが伝わってきます。

   
 発達障害、不登校、虐待……生きづらさを抱える人を前に「僕に何ができるだろう」と自問自答する児童精神科医。
 診療室を出て、自ら教室や福祉施設へ足を運び、そこで培われていく「連携」、そしてさらにめざす世界とは。
   
   
   
   
刊行によせてのメッセージ

   
田中康雄より
   この度、「教育と医学」に2006年7月号から2年間連載させていただきました拙稿が1冊の本になりました。僕の独り言のような文章を本にしてよいのか、というためらいは、今もくすぶっています。でも、ある地方に行ったとき、僕の連載を読んでくれていた方から感想を述べられ、なにかしら役立っているのかもしれない……と思うことがありました。ある友人は、図書館でバックナンバーをまとめて読んで、「『わかるよ、康雄』と思った」とメールをいただきました。あらためて、僕は一人じゃなかったと、実感した瞬間でした。
 また、今回本にまとめるにあたり、村田豊久先生(児童精神科医師、「教育と医学の会」前会長)に、無理を言って序を書いていただきました。僕が児童精神科医をおぼろげにめざそうと思っていたとき、村田先生のご講演を聴く機会がありました。僕は、そのとき、気持ちよく涙しました。今回、慶應義塾大学出版会から本を出すなら、ぜひ村田先生に序を書いていただきたいと強く思い、お願いしました。村田先生、ありがとうございます。
 最後に、編集の労を執っていただきましたNさんには、本当にお世話になりました。感謝の言葉がみつかりません。面倒は連載中だけでなく、今回本にしていただくときにもかけてしまいました。表紙を決めようと、原案をいくつかいただきました。どれもよいものでしたが、僕は漠然とルネ・マグリットの絵を使いたいと思っていました。小さい頃から大好きな画家で、彼の書いた青空を表紙にしたいと勝手に思っていました。さまざまなハードルを飛び越えて、Nさんはマグリットの「美しい世界」を表紙にしてくれました。実はNさんもルネ・マグリットの絵を使いたいと思っていたそうです。
 さて、すばらしい表紙と、序を書いてくださいました村田先生、そして屈強のN編集者というこれ以上ない舞台のうえで、もっとも貧弱な話が展開されますことを、最初に謝っておきます。ごめんなさい。(田中康雄)。
 
   
編集者Nより
   田中先生ほど謙遜家の方もおりません。また、無能な私をここまで持ち上げていただき、褒め上手でもあります。でもこの優しさが、日々の臨床で出会うお子さんやお母さんたちを支えておられるのですね。人の優しさとは何か、生きていく力はどうやって湧いてくるのか……深く心にしみこんでくる本です。この感動をぜひ周りの方々にもお伝えいただきたいです。
 なお、「教育と医学」11月号では、田中康雄先生と村田豊久先生、黒木俊秀先生の座談会が掲載されます。ぜひご購読ください。
 
   
   
   
関連書籍のご案内

 
   
 子どものこころの不思議 児童精神科の診療室から 村田 豊久 著
 
村田豊久先生は、田中康雄先生が敬愛する児童精神科医です。
    
子どものこころの不思議――児童精神科の診療室から
    
 
    
村田 豊久 著
    
四六判/上製/320頁
初版年月日:2009/07/15
ISBN: 978-4-7664-1638-1
定価:2,940円
  
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子どものこころの臨床の真髄がここに。
子どもの発達とは? 発達障害とは何なのか。

▼こころの発達とは、発達障害とは何なのか。児童精神医学の臨床医の草分けともいえる著者が、だれにも分かりやすく、エピソードをまじえ、子どもだけではなくその周りの人々も含め、どのような援助ができるか、その本質に迫る。

▼自分の辛さを言葉で表現できない子どもは、行動や身体症状などにそれを表すことが多い。苦しんでいる子どもを前に、どのように気持ちをくみとり、救ってあげられるのか……、長年の臨床経験をもとに、発達段階に合わせて解説する。

   
   
   
   
 発達障害児の学習意欲をはぐくむ 川村 秀忠 編著
 
    
発達障害児の学習意欲をはぐくむ
    
 
    
川村 秀忠 編著
    
四六判/並製/224頁
初版年月日:2008/04/30
ISBN: 978-4-7664-1494-3
定価:2,100円
  
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学習意欲をはぐくむための事例が豊富です。

▼子どもの内発的動機づけ(学習意欲)を支援するために、教師等の専門家はどのような基本姿勢で臨んだらよいのか、同種・異種の他の専門家とどのように連携したらよいのかを解説し、実際の対応を事例報告として紹介する。

   
   
   
   
障害児 障害のある人を支える 教育と医学の会 編
 
    
現代人の心の支援シリーズ 5
障害のある人を支える
    
 
    
教育と医学の会 編
    
四六判/並製/344頁
初版年月日:2002/11/30
ISBN: 978-4-7664-0948-2
定価:2,940円
  
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LD、ADHD、障害児教育、発達障害の臨床心理のエキスパートが執筆!

▼"生きにくい、暮らしにくい"を"もっと暮らしやすい"社会へ。LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性障害)、障害児教育、発達障害の臨床心理のエキスパートがさまざまな視点からアプローチします。

   
   
   
   
 心の健康を求めて 現代家族の病理 牛島 定信 著
 
    
心の健康を求めて――現代家族の病理
    
 
    
牛島 定信 著
    
四六判/並製/274頁
初版年月日:1998/11/15
ISBN: 978-4-7664-0722-8
定価:2,415円
  
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変貌する家族と社会は人の心をどう変えたのか?

▼東京慈恵会医科大学教授として多くの患者の心を癒してきた著者の、現代人へのメッセージ。精神病理の病態や患者の家族へのアドバイス等を、豊富な症例を挙げてわかりやすく述べる。

   
   
   
   
 子どものこころ その成り立ちをたどる 小倉 清 著
 
    
子どものこころ――その成り立ちをたどる
    
 
    
小倉 清 著
    
四六判/並製/296頁
初版年月日:1996/04/15
ISBN: 978-4-7664-0634-4
定価:2,520円
  
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父母、教師のみなさま一読の書籍です。

▼誕生から乳幼児期、小・中・高校にかけての子どものこころの形成・発達過程を、豊富な具体例を通してわかりやすく解説。著者は児童青年精神医学界で活躍中の臨床医。

   
   
   
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 支援から共生への道  (田中 康雄 著)

1,890円

      

 子どものこころの不思議 (村田 豊久 著)

2,940円

      

 発達障害児の学習意欲をはぐくむ (川村 秀忠 編著)

2,100円

      

 障害のある人を支える (教育と医学の会 編)

2,940円

      

 心の健康を求めて (牛島 定信 著)

2,415円

      

 子どものこころ (小倉 清 著)

2,520円

      
      
      
      
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