おまかせしない医療
自立した患者になるために

はじめに 1章 患者本位の医療とは 1 おまかせしない自立した患者とは 2章 医療はサービス業の意味 1 医療はサービス業-表層的サービスと本質的サービス (1)表層的サービスが一般に言うサービス (2)本質的サービスは信頼関係により成り立つ 2 医師、看護士に求められるサービス 3章 賢い医療のかかわり方 1 診療所の選び方 2 病院の選び方 3 専門医の選び方 4 治療法の選び方 5 情報収集のやり方 6 自分の病歴を持参すること 7 医療は100%を保証しない 8 治療法で聞いておくこと 9 「ついでに」と言わないこと 4章 患者と医師のコミュニケーション 1 なにげない医師のひと言が患者を傷つける 2 グレイゾーンの言ことばが患者を傷つける(隈部) (1)医師のことば:「退院させてください、と言えばすぐに退院させてあげますよ」 (2)医師のことば:「私は手術の日程など決められません」 (3)医師のことば:「痛かったら、言ってください」 (4)医師のことば:「どうしてこんなになるまで、放っておいたんだ」 (5)医師のことば:「耳なんて誰だって鳴るんだよ。先生だって鳴るんだから」 (6)医師のことば:「どうですか?」 5章 患者の満足度とは 1 患者の満足度 2 世論調査の結果を考える 6章 医療情報として知っておきたいこと 1 医療機関の広告規制の緩和 2 医療に関する規制の将来像 3 安全重視の病院ランキング 4 情報をどう活かす 5 日本で使えない外国で「効く薬」 6 混合診療 7 カルテ開示 8 インフオーム・ドコンセント 9 セカンド・オピニオン 10 医師による説明の理解の仕方
7章 医療の質と医学教育 1 医療の質の評価 (1) 医療の質向上のためのアンケート調査 (2) 手術例数と医療の質と医療費
2 医学教育 (1) 卒前教育 (2) 研修医制度 (3) 専門医制度
8章 日本の医療費 1 日本の医療費は高いか 2 その他の医療費の知識 (1)調剤基本料 (2)特定療養費―初診時、病院は診療所より高い理由 (3)高額医療の自己負担限度額-戻ってくる医療費 (4)差額ベット (5)高齢者が利用できる施設と病院 註「要介護認定」
9章 救急医療 1 心停止患者に対する体制 2 小児救急体制 3 救急医療のかかり方
10章 安全な医療のために 1 厚生労働省の取り組み 2 医師、看護師の数は足りているのか 3 医療事故にあわないために 4 医師の生活の質(QOL)はどうなっているか
11章 病院を変える新しい試み 1 受付サービスの改善 (1)コンシェルジェの配置 (2)患者の呼び出しにひと工夫 (3)患者様という呼び方について (4)待ち時間の表示 2 大病院の総合診療科 3 患者相談室-医師と患者の仲介者 12章 患者の立場から 1 患者ウォッチング(隈部) (1)待合室の風景 その1/その2/その3/その4 2 待ち時間の矛盾に対処する(隈部) 3 診療予約のキャンセル(隈部) 4 診療の予約:変更と再予約(隈部)
13章 今後の医療と問題点 1 厚生労働省の考える今後の医療 2 望ましい医療費抑制の方法 3 患者中心の医療の今後 (1)治療法は自分で選ぶ (2)一貫性のある入院体制 (3)医療事故防止システムの整備 (4)日帰り手術 (5)院内図書室の整備 (6)電子カルテ (7)個人情報保護法 14章 賢い患者になるために
1 おまかせしない自立した患者になるために(隈部)-患者の立場から― (1) 医師と患者は対立関係にはありません (2) 患者が病院に来なくなる理由 (3) わがままな患者:治らないのはあなたの責任です (4) 健康なときと病気のとき:こんなに違う医療の見方 (5) 医療とは「自分だけは助かりたい」という特殊な需要に応えるもの (6) 患者になりうる医師と、医師になりえない患者 (7) 自立した患者、おまかせ患者 2 おまかせしない自立した患者になるために―医師の立場から― 参考文献 付録:医療に関するウェブサイト
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