満洲の農村社会
流動する労働力と農家経営

序章 農村から満洲を問う意味 1 満洲農村の軌跡──歴史的背景 2 日本における満洲研究の展開 3 満洲農村をめぐる論点──先行研究の整理と課題 4 研究手法と史料 5 本書の構成
第1章 近代日本の満洲農村調査 はじめに 1 満洲国成立以前の調査 2 産調による農村実態調査 3 農村実態調査の意義と批判 おわりに
第2章 雇農と村落社会 はじめに 1 村落形成と農業形態 2 雇農の労働形態 3 労働条件 4 年工の雇用と社会関係 5 雇用主との関係 おわりに
第3章 雇農の移動からみる社会関係 はじめに 1 雇農農家の移動 2 移動の動機と経路 3 大経営農家と雇農の関係──綏化県蔡家窩堡の事例 おわりに
第4章 農業労働力の雇用と労働市場 はじめに 1 南満洲における工夫市の形態分析 2 工夫市の利用者と雇用方法 3 工夫市と地域社会──盤山県を事例に おわりに
第5章 農業外就業と農家経営──南満洲の遼陽県前三塊石屯を事例に はじめに 1 農業外就業の展開 2 南満洲における農業経営と労働力 3 農業外就業と農家経営の多角化 おわりに
第6章 分家からみる農家経営の変容──北満洲の蒼氏一族を事例に はじめに 1 北満洲における農家経営形態 2 蒼氏の分家 3 分家に伴う農家経営の変容──大経営の拡大と中小経営の零細化 おわりに 補節 1980年代以降における蒼氏の宗族活動 蒼氏一族の分家資料
補論 1945年以降の農村社会──土地改革と互助合作の展開 はじめに 1 土地改革の展開 2 土地改革に伴う農業生産の諸問題 3 互助合作運動と農業生産 おわりに 終章 労働力と農家経営からみる満洲農村社会 1 本書の内容 2 本書の成果と位置づけ
主要史料一覧 あとがき 索引
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