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目次
植民地朝鮮と「出産の場」
A5判/上製/304頁
初版年月日:2025/02/20
ISBN:
978-4-7664-3011-0
 
(4-7664-3011-5)
Cコード:C3022
税込価格:5,280円
植民地朝鮮と「出産の場」
産婆と胎教の衛生史

目次

序章 「出産の場」と「生政治」
1 研究背景――産婆と胎教の位置づけ
2 研究方法──フーコーの「生政治」と「言説」、そして〈現実〉
3 研究史──「出産の場」を支える四つの柱
4 研究目的──植民地朝鮮の「出産の場」を解明する
5 本書の構成
6 本書における用語と記号の定義

第一部 出産風習と産婆制度

第一章 植民地朝鮮における出産風習と産婆養成政策
はじめに
1 近代日本の産婆制度と植民地への移植
2 朝鮮の出産風習
3 日本人衛生医療関係者の見た朝鮮の出産場景
4 植民地朝鮮における産婆養成
おわりに

第二章 朝鮮人産婆の労働環境と社会的位置づけ――1920年代の新聞・雑誌に見る産婆の物語
はじめに――職業婦人としての産婆
1 植民地期女性の職業としての産婆
2 産婆が語る朝鮮の労働の〈現実〉
3 1920年代の産婆の経済的・社会的位置づけ
おわりに

第三章 産婆と風習のせめぎ合い、そして出産医療の〈現実〉
はじめに
1 「旧慣」を駆逐し、産婆を利用せよ
2 伝存する出産風習と衛生との葛藤
3 産婆が語る朝鮮社会と「出産の場」の様子
4 京城の都市貧民を取り巻く、出産医療の〈現実〉
おわりに

第二部 胎教と「生政治」

第四章 出産風習としての胎教と「優生学」
はじめに
1 前近代の胎教と植民地朝鮮における伝存
2 1930年代前半の優生学と胎教
3 1930年代後半の胎教を取り巻く論争
おわりに

第五章 韓半島にもたらされた「近代の知」と胎教――女性教育、民族改造、〈朝鮮学〉振興運動
はじめに
1 「女性教育論」と胎教言説
2 植民地期の「民族改造論」と胎教
3 女性医師・許英肅の民族改造論と胎教
4 1930年代後半の「〈朝鮮学〉振興運動」と『胎教新記』
おわりに

終 章 近代化する「出産の場」と女性
1 生き残った出産風習と植民地朝鮮の近代
2 「出産の場」を眺めるということ──本書のまとめ


引用・参考文献
初出一覧
あとがき
索引
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