パブリック・ヒストリーの実践
オルタナティブで多声的な歴史を紡ぐ

第T部 「パブリック・ヒストリー」の論点 第1章 堆積するオルタナティブな歴史と記憶 (笠井賢紀) 第2章 歴史における二つの「公」 (田島英一)
第U部 実践に埋め込まれた歴史 第3章 共鳴する親子ラジオ ──アメリカ統治下沖縄のラジオ放送が紡いだもう一つの歴史 (松本章伸) 第4章 ロシアの「チャストゥーシカ」と歴史実践 (熊野谷葉子) 第5章 東日本大震災の災害伝承施設とパブリック・ヒストリー ── Google Maps レビューデータから紡がれる声 (内尾太一)
第V部 語りづらさを超えて 第6章 何のためなら災禍をめぐる経験を語れるのか? ──映像制作を通して共に考える (大橋香奈) 第7章 「語らない」から「語りだす」へ ──満洲引揚者・土屋洸子の戦後経験に着目して (湯川真樹江)
第W部 誰が歴史を紡ぐのか 第8章 ひきこもりのパブリック・ヒストリーの可能性と不可能性 (藤谷悠) 第9章 宗教的経験と「歴史」実践のあいだ ──セネガルのスーフィー教団を事例として (阿毛香絵) 第10章 パブリック・ヒストリーからジェノサイドへ ──パレスチナ/イスラエルにまつわる歴史実践の相克 (ハディ・ハーニ)
第X部 歴史実践を生み出す 第11章 住み継ぐまちづくりに向けた「住まいの記憶史調査」の活用方策 (竹山和弘) 第12章 四国遍路につつまれて ──自己の死と歴史実践としての蘇生 (後藤一樹)
あとがき (笠井賢紀)
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