マクロ金融危機入門
バブルはなぜ繰り返すのか

はじめに 1.1 破綻 1.2 本書の構成 1.3 本書の利用法 1.4 謝辞
第T部 増大する脆弱性:危機の前段階
第2章 バブルと信念 2.1 ケインズ美人投票によるバブルのモデル 2.2 1980年代半ばの日本のバブル 2.3 1998〜2000年のインターネット・バブル
第3章 資本流入とその(誤)配分 3.1 誤配分のモデル 3.2 ユーロ危機の種:ポルトガルの21世紀の低迷 3.3 チリの1970年代の自由化と1982年の破綻
第4章 銀行と類似機関 4.1 現代の銀行と「影の銀行」 4.2 米国のサブプライム住宅ローンと証券化 4.3 2000年代のスペイン信用ブーム
第U部 破綻:引き金と増幅装置
第5章 システミック・リスク、増幅、伝染 5.1 戦略的補完性、増幅、複数性 5.2 2000年代のアイルランド銀行部門のシステミック・リスク 5.3 1997-98年の新興市場の嵐
第6章 支払能力と流動性 6.1 負債と非流動性不足と債務超過の区別の難しさ 6.2 1931年のドイツ銀行システムの破綻 6.3 2010〜12年のギリシャ国債危機とIMF
第7章 民間部門と公共部門のつながり 7.1 悪魔の(破壊的)ループ 7.2 2007〜10年における欧州の銀行とソブリン債 7.3 アルゼンチンの2001〜02年危機
第8章 安全資産への逃避 8.1 安全資産 8.2 ユーロ圏の借入コスト:2010〜12年危機 8.3 2020年の感染症大流行中の安全資産への資本逃避
第V部 政策と回復
第9章 為替政策と回復の速さ 9.1 為替レートと回復のモデル 9.2 1994〜95年のメキシコのテキーラ危機 9.3 2008年世界金融危機から続く停滞
第10章 新しい伝統的金融政策 10.1 準備の飽和と量的緩和 10.2 1998年以降の日本銀行のイノベーション 10.3 危機下のユーロ圏イールドカーブ
第11章 財政政策と実質利子 11.1 貯蓄と投資の再考 11.2 2020年の感染症大流行中の貯蓄増加 11.3 アメリカ大恐慌の終焉
第W部 おわりに
第12章 結論 『マクロ金融危機入門』解説 (青木浩介)
|