現代日本の金融システム
パフォーマンス評価と展望
第1章 金融システムをどのように評価すべきか 1 これまでの金融システム評価の問題 2 望ましい金融システム評価の方法 3 本書のアプローチ 4 本書の構成
第2章 金融システム評価のための道具立て(理論的枠組み) 1 日本の金融システムのパフォーマンスをどう評価するか 2 「金融」とは何か 3 金融「システム」とは何か:定義と目的 4 金融システムはどのような要素から成り立っているのか:構成要素 5 金融システムはどのような基準で評価すべきか:評価基準 6 金融システムはどのようなはたらきをするのか:機能 7 金融システムはどのような問題を起こすのか:問題 8 サブシステムとしての公的介入のシステム 9 本書における金融システム評価
第3章 経済環境と金融制度の変遷 1 マクロ経済指標の動きから見た日本経済の変化 2 金融制度の変化
第4章 金融構造とその変遷 1 金融資産の蓄積はどのように変化したか 2 資金循環構造はどのように変化したか 3 小括:日本の金融構造の評価
第5章 資産価格バブルの形成と崩壊(1980年代後半〜1990年代初め) 1 バブルと信用膨張の実態 2 バブルと信用膨張の相乗効果はみられたのか 3 金融自由化はバブルの遠因か 4 金融政策はバブルの遠因か 5 小括:資産価格バブルの形成と崩壊に関する金融システムの評価
第6章 不良債権問題と金融危機(1990年代〜2000年代初め) 1 不良債権問題と金融危機の実態 2 不良債権問題・金融危機はなぜ発生したのか 3 世界金融危機から得られる示唆 4 小括:不良債権問題と金融危機に関する金融システムの評価
第7章 失われた30年と金融システム@――貸し渋りと追い貸し(1990年代〜2010年代) 1 経済停滞の要因と金融システム 2 貸し渋り・貸しはがしが経済停滞を招いたのか 3 追い貸しとゾンビ企業は経済停滞を招いたのか
第8章 失われた30年と金融システムA――金融政策(1990年代〜2010年代) 1 評価の難しさと本章の評価の視点 2 「失われた30年」における金融政策の変遷 3 非伝統的金融政策の理論的整理と期待される波及経路(理論的可能性) 4 金融政策は経済停滞を招いたのか 5 金融政策と経済停滞に関する検討結果と考察 6 小括:「失われた30年」に関する金融システムの評価
第9章 現代日本金融システムの評価と展望――これまでの金融システムとこれからの金融システム 1 各時代の日本の金融システムの評価 2 日本の金融構造をどう評価するか――「貯蓄から投資へ」の検討 3 金融システム・制度評価と設計への示唆
あとがき 参考文献
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