近代日本の「情報革命」

序 章 一 「交通・通信革命」の時代 二 近代日本における通信事業 三 近代日本の「情報革命」 四 本書の構成
第一章 郵便事業収支統計の再検討 はじめに 一 明治初期の財政・会計システム 二 郵便事業システムの形成 三 郵便事業の収支統計 四 郵便事業の収入構造 五 郵便事業の支出構造 六 郵便収支統計の再検討 おわりに 第二章 収支統計からみた電信事業の発展 はじめに 一 電信事業の開始とネットワークの拡張 二 財政・会計制度と電信収支統計 三 電信事業の収入構造 四 電信事業の支出構造 五 電信事業の収支構造 おわりに
第三章 明治前期における郵便ネットワーク はじめに 一 郵便制度の創設 二 郵便ネットワークの形成──全国的概観 三 一八八〇年代の郵便ネットワーク──府県別検討 おわりに
第三章補論 欧米人のみた幕末・明治初期の日本の郵便 はじめに──飛脚便から郵便へ 一 オールコック『大君の都』にみる幕末の郵便 二 イザベラ・バードの『日本奥地紀行』 三 旅行ガイドブック『日本旅行案内』 四 「英国領事報告」にみる日本の交通・通信状況 おわりに
第四章 明治日本の「情報革命」 はじめに 一 情報ネットワークの形成 二 通信事業と料金体系 三 情報ネットワークの利用と地域性 おわりに
第五章 情報・通信ネットワークの形成と地方経済 T──明治期群馬県の郵便と電信 はじめに 一 徳川期の情報ネットワーク 二 情報インフラストラクチャーの形成──郵便制度における連続と断絶 三 群馬県における郵便・電信ネットワーク おわりに
第六章 情報・通信ネットワークの形成と地方経済 U──明治期長野県の郵便と電信 はじめに 一 飛脚制度と「新式郵便」の開始 二 情報利用のマクロ的考察 三 長野県における郵便・電信ネットワーク おわりに──研究の課題と展望 第七章 福澤諭吉『民情一新』と「文明の利器」 はじめに 一 『民情一新』をめぐる研究 二 『西洋事情』における文明の「利器」 三 『学問のすゝめ』と『文明論之概略』にみる「国の独立」と「文明の精神」 四 『民情一新』と「文明の利器」 おわりに──『民情一新』その後
第八章 情報の経済史──研究動向と課題 一 一九九〇年代までの研究動向 二 一九九〇年代以降の研究動向
終 章
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