Contents
目次
地域医療の経済学
四六/上製/400頁
初版年月日:2024/04/25
ISBN:
978-4-7664-2958-9
 
(4-7664-2958-3)
Cコード:C3033
税込価格:3,300円
地域医療の経済学
医療の質・費用・ヘルスリテラシーの効果

目次

第1章 東京という地域の医療
地域医療とは/東京の医療提供体制/東京都に病床は足りているのか/東京都民の医療ニーズの把握/東京都に医師は足りているのか/東京都民に聞いた必要な医療/東京都で策定したさまざまな計画/東京都の保健医療政策を考える
コラム:保健医療圏とは、救急搬送患者の傷病程度の定義、など

第2章 現代日本の地域医療――現状と課題   
地域医療の定義/日本の地域医療の現状/過疎化・高齢化が進んだ地域での不可欠な診療科(家庭医療科)/地域に医師を集めるために必要なのは質の高い研修制度/日本の地域医療の課題/まずは政府の役割が重要/地域医療における看護師、保健師、薬剤師などの役割/誰が地域医療のグランドデザインを描くのか/地域医療を評価するためのデータ
コラム:プライマリ・ケアとは
     
第3章 日本の医療の質――国・地域の概要と国際比較からみた評価
「医療の質」とは/OECD保健医療の質とアウトカム指標/コモンウエルス財団の研究/英国の診療所における成果払い制度/海外の行政機関などによる医療機関情報開示/OECDによる質のレビュー/日本の医療の質の向上のために必要なこと
コラム:プライマリ・ケアの専門医に関する用語、かかりつけ医療機関の評価、韓国の医療保険制度 など

第4章 地域医療と医療費
日本の医療費の相場/医療にかかる費用を知るための政府統計/メディアや政府の資料などでよく使われる「国民医療費」とは/医療や介護には国だけでなく地方負担の額も大きい/薬剤費を把握することの重要性/結局日本の“医療費”は高いのか安いのか
コラム:税か保険料か

第5章 日本の医療体制とヘルスリテラシー 
ヘルスリテラシーとは何か/日本人とヘルスリテラシー/地域住民はどのような医療・健康情報を必要としているのか/健康診断/出生前のスクリーニング/過剰に検診・健診が行われるのはなぜなのか/諸外国ではどのように医療健康情報を住民に提供しているのか/医師と患者のヘルスリテラシーを高めることで、よりよい医療を提供する
コラム:「発見率」と「生存率」、コロナPCR検査の問題

第6章 医療提供体制の国際比較
なぜ国際比較が必要なのか/人口あたりの病床数と病院数/急性期病床の平均在院日数/開設者別病院数/高度医療機器(CT、MRI)へのアクセス/人口あたりの医師数、看護師数、薬剤師数、病床あたりの医師数と看護師数/1年間医師受診回数/精神病床/診療科別の医師数と女性医師の比率/地域医療の質を高めるために必要な医学教育/国際比較から見えること 
コラム:台湾の家庭医療の進展、キューバのプライマリ・ケア、スコットランドの認知症のケア、インドネシアの皆保険制度

巻末資料

ページトップへ
Copyright (C)2004-2024 Keio University Press Inc. All rights reserved.